A4・2枚(1枚目=数え方・1週間の記入欄・下げていく出発点/2枚目=続け方・急にやめてはいけない場合・減らすと変わること。カラー印刷推奨)

やめる/やめない、の前に

お酒とのつきあい方を
決める

ゼロにしなくて構いません。まず、どれくらい飲んでいるかを数えるところからです。

お酒を減らしたい方への資料です。「杯」ではなくグラムで数える方法と、1週間の書き出し方、そして自分の判断で急にやめてはいけない場合をまとめました。

動画・くわしい解説はこちら

1お酒の量は「杯」ではなく「グラム」で数えます

純アルコール量(g)= 飲んだ量(mL)× 度数(%)÷ 100 × 0.8
例:ビール500mL(5%)→ 500 × 0.05 × 0.8 = 20g
ビール 500mL(5%)20g
ビール 350mL(5%)14g
日本酒 1合180mL(15%)約22g
ワイン グラス120mL(12%)約12g
焼酎 コップ100mL(25%)20g
ウイスキー 60mL(43%)約21g
チューハイ 350mL(7%)約20g
チューハイ 500mL(9%)36g
梅酒 コップ100mL(13%)約10g
※ 度数は缶や瓶に書いてあります。ウイスキーの「ダブル1杯」は60mLです。同じ「1杯」でも、中身によってグラム数は大きく変わります。

21週間の合計を数えてみましょう

曜日飲んだお酒と量(度数)純アルコール量
合計1週間の合計        g1日平均    g
※ 飲まなかった日は「0」と書いてください。飲まない日が何日あったかも、大事な情報です。書いたものを次の受診に持ってきてください。
📍 この量から下げていきます(=ここまで飲んでよい、ではありません)
生活習慣病のリスクを高める量40g以上/1日(男性)
20g以上/1日(女性)
1回の飲酒で避けたい量60g以上を一度に飲むことは、
けがの危険も高めます
国のガイドラインには、この量について 「これらの量は個々人の許容量を示したものではありません」 と書かれています。つまり「ここまでなら飲んでよい」という線ではなく、ここから下げていくための出発点です。今の合計がこれより多くても、少なくても、減らす価値はあります。

3ゼロにしなくて大丈夫です

4自分の判断で、急にやめてはいけない場合があります

⚠️ 次のどれかに当てはまる方は、ご自分でやめる前に必ず相談してください
お酒を止めたときに、けいれんを起こした・幻が見えた・ひどく混乱したことがある同じことがまた起きやすく、最も大事なサインです
朝、手がふるえる/寝汗をかく・眠れない日が続くお酒が切れたときの症状が、すでに出ている可能性があります
朝や日中に、お酒を抜くために飲むことがあるいわゆる迎え酒です。必ず主治医に伝えてください
お薬を飲んでいる・療養中である飲んでよいか、減らすべきかは主治医に尋ねてください
「今日から一滴もやめます」という決意は、大切にしたいものです。ただし上に当てはまる方が急にやめると、かえって危ないことがあります。減らし方を一緒に決めましょう。

5減らすと、変わることがあります

血圧・体重・肝臓の検査値よく飲んでいる方ほど、減らすと血圧が下がります。1か月控えた方では、体重や肝臓の検査値も改善したと報告されています
眠り寝る前のお酒は、かえって眠りを浅くします。いびきや日中の眠気があるときは、それも相談してください
脈の乱れ(心房細動)よく飲む方が大きく減らす・やめると、脈の乱れの再発が減ったと報告されています
顔が赤くなる体質の方日本ではこの体質の方が41%程度。長年飲んで平気になった方でも、口の中や食道のがんに注意が要ります
ただし、これまで飲んだ分がゼロになるわけではありません。それでも、今から減らすことに意味があります。
📞 一人で決めなくて大丈夫です
減らし方は、外来で一緒に決められます。専門の相談窓口・医療機関は、依存症対策全国センターのサイトから探せます(https://www.ncasa-japan.jp/you-do/treatment/treatment-map)
次回受診日/1週間の合計・1日平均
お酒を休む日(週に何日・何曜日)
気になること・聞きたいこと
医知創造ラボ|お酒とのつきあい方を決める(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。飲酒の可否や量、お薬との関係は、必ず主治医にご確認ください。 くわしい解説は tools.ichisouzo-lab.com(QRコード)から。