A4・2枚(1枚目=ストッキングの前に確かめること・お薬手帳・今日からできること/2枚目=誤解と受診の目安・記入欄。カラー印刷推奨)

買う前に、足の脈を診てもらう

両足のむくみとの
つきあい方

むくみに弾性ストッキング。その前に、主治医に足の脈を診てもらってください。

「両足がむくんでいますね」と言われた方への資料です。ストッキングを始める前に確かめることお薬手帳の見直し・今日からできること、すぐに受診してほしいサインをまとめました。

動画・くわしい解説はこちら

1まず「両足か、片足か」

  • 片足だけが急に腫れて痛むときは、その日のうちに相談してください
    → 片足だけ、というのがいちばん大事な手がかりです
  • 「両足だから血のかたまり(血栓)ではない」とは言えません
    → 両足がむくむ方に見つかることもあります。急に強くなったら伝えてください
  • 「両足のむくみ=足の血管のせい」と決めつけません
    → 心臓や肺が関係していたという報告があります息切れがないか一緒に確認します

2お薬手帳を、先に

  • 最近始めた薬・市販の薬で、むくむことがあります
    → 血圧の薬・しびれや痛みに使う薬・痛み止め・糖尿病の薬一部で起こります
  • 薬が原因のむくみは、水を出す薬(利尿薬)を足しても引かないことがあります
    → だから薬を足す前に、原因の薬を止める・減らす・変えるを先に考えます
  • 自分の判断で薬をやめないでください
    → 止めてよい薬かどうかは、主治医が判断します

3買う前に、足の脈を

  • 自分で買って履き始める前に、主治医に足の脈を診てもらってください
    → 足に血が届きにくい方が締めつけると、かえって血が届かなくなることがあります
  • 足が冷たい・歩くとふくらはぎが痛くなって休むと楽になる、は伝えてください
    → 腕と足の血圧をくらべる検査をしてから決めます
  • 脈が触れても、それだけで「履いてよい」とは決まりません
    → 触っただけでは見落としがあります4番の欄も一緒に確認します

4当てはまる方は、始める前に相談

  • 足の血の巡りが悪いと言われたことがある方
    → 締めつけると、足に血が届きにくくなることがあります
  • 心臓が悪いと言われている方
    → 息切れや急な体重増加があるあいだは始めません
  • 糖尿病で、足の感覚がにぶい・しびれがある方
    → 締めつけすぎても気づけず、皮膚を傷めることがあります
  • 足が赤く腫れて熱いとき/以前ゴムや繊維でかぶれたことがある方
    → どれも自分で買って履き始める前に、主治医に相談してください

5今日からできること

  • 座っているときは、足を台やクッションにのせて上げます
    無理のない高さで構いません
  • 立ちっぱなし・座りっぱなしを、途中で切ってください
    → 足の血管が元気な人でも、立ち続けると足は張ってきます
  • 体重を週1回、同じ時間・同じ服装ではかって記録します
    → むくみの増減は、体重がいちばんわかりやすい目印です

6正直にお伝えしたいこと

  • 足首の運動でむくみが取れる、とはまだ証明されていません
    → やって害のあるものではないので、無理のない範囲で続けて構いません
  • ストッキングを履けばむくみが治る、とも言えません
    → はっきり効くとわかっているのは、別の状態に使うときです
  • 塩分の「1日◯g」という、むくみ用の目標はありません
    → 摂りすぎは避けつつ、自分の量は主治医と相談して決めます
🔍 ここが誤解されがち
むくみには市販のストッキングがいいんですよね買う前に、主治医に足の脈を診てもらってください。心臓・糖尿病・皮膚の状態も一緒に確認します
両足だから、血のかたまりではないですよね両足のむくみで見つかることは少ないのですが、それだけで否定はできません
むくみに効く塩分は1日何グラムですかむくみに対する決まった数字はありません。摂りすぎを避けたうえで、個別に相談して決めます
「どうすれば早く引きますか」と聞かれたら、まずお薬手帳を見て、足の脈を確かめてから一緒に考えます。原因が薬なら、むくみに薬を足すより、その薬を見直すほうが早いことがあります。
⚠️ 今すぐ受診してほしいとき
片足だけが急に腫れて痛む、色が暗い赤むらさきになったできるだけ早く受診してください
片足が鮮やかに赤く腫れて熱い、熱もある早めに受診してください(そのあいだ、自己判断でその足を締めつけないでください
息切れがする、横になると苦しい、夜中に息苦しくて目が覚める早めに受診してください
1週間で体重が2kgを超えてふえた早めに相談してください
顔もむくむ、尿が泡立つ、急に全身がむくんだ早めに受診してください
ストッキングを履いていて、強い締めつけ跡・水ぶくれ・皮膚のただれが出たら、いったんやめて相談してください。足の皮膚は乾かさないように保湿し、傷・水ぶくれ・じくじくは早めに相談してください。むくみの薬・血圧の薬などを、自己判断でやめないでください。
🗓️ 次の受診までにしてほしいこと
お薬手帳と市販薬を持ってくる最近始めた薬・買った薬も、そのまま見せてください
体重を週1回記録する同じ時間・同じ服装ではかると、増減がわかります
足を上げる・同じ姿勢を途中で切る座るときは足をのせ、立ち続け・座り続けを区切ります
ストッキングは相談してから始める足の脈・心臓・糖尿病・皮膚を確認してから決めます
足が冷たい、歩くとふくらはぎが痛む、脈が触れないと言われたストッキングを始める前に相談してください
次回受診日
体重(いちばん増えた日と数字)
最近始めた薬・市販薬
足の脈を診てもらった日
気になること・聞きたいこと
医知創造ラボ|両足のむくみとのつきあい方(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。診断やお薬の判断、弾性ストッキングを始めてよいかどうかは、必ず主治医にご確認ください。 くわしい解説は tools.ichisouzo-lab.com(QRコード)から。