「血糖を下げれば認知症を防げる」とは、まだ言えません。それでも、できることがあります。
糖尿病があると認知症が増えることは、たくさんの研究で一致しています。ただし、血糖を下げれば防げるかどうかは別の話で、それを確かめた試験はそろって差がつきませんでした。分かっていること/まだ分かっていないことを分けて、いま何をすればよいかだけをまとめました。受診のときに持ってきて、担当の先生と一緒にお使いください。
冷や汗、手のふるえ、急なふらつき、夜中や明け方の気分の悪さ——低血糖のサインのことがあります。意識がもうろうとするような強い低血糖を起こした方は、その後の認知症のリスクが高くなり、回数が増えるほど高くなります。一度でも心当たりがあれば、次の受診で必ず伝えてください。
高齢の方では血糖を下げすぎないことも大切で、日本のガイドラインでは目標値に「下限」が決められています。ただし、これは「血糖を下げなくてよい」という意味ではありません。目標は年齢・糖尿病の期間・ほかの病気・お薬によって一人ひとり違います。自己判断で薬を減らさず、必ず担当の先生と相談して決めてください。