A4・1枚(聞こえと認知症の関係・「困っていない」でも測る理由・補聴器で期待できること/できないこと・相談メモ欄。カラー印刷推奨)

聞こえが気になる方とご家族へ

難聴と認知症のこと
いま何をすればよいか

「補聴器で認知症を防げる」とは、まだ言えません。それでも「測る」意味があります。

聞こえにくさは、認知症の危険因子のなかでもっとも大きいとされています。ただし、補聴器を使えば認知症を防げるかどうかは別の話で、いちばん大きな試験では差がつきませんでした。分かっていること/まだ分かっていないことを分けて、いま何をすればよいかだけをまとめました。この紙は受診のときに持ってきて、担当の先生と一緒にお使いください。

くわしい解説記事

1「年のせい」で止めないでください

2補聴器で「認知症を防げる」とは言えません

補聴器を使うグループと使わないグループに分けて3年間くらべた大きな研究では、認知機能の落ち方に差がつきませんでした。ただし、もともと認知症になりやすい条件を持つ人たちに限って見ると、落ち方が小さいという結果も出ています。「防げます」と約束はできないけれど、リスクの高い方では役に立つ可能性がある——これが今のところ言えることです。「補聴器で認知症が治る・防げる」とうたう情報には注意してください。

3それでも補聴器をおすすめする理由

4すぐに受診してほしいとき

⚠️ 様子を見ないでください

急に片方の耳が聞こえなくなった、耳鳴りやめまいを伴って急に悪くなった——このようなときは、加齢による難聴とは別の病気のことがあります。様子を見ずに、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください。

ゆっくり進む聞こえの低下でも、「相談したけれど、特に何もしなくてよいと言われた」で終わっている方が多いことが調査で分かっています。気になることがあれば、この紙を見せて、もう一度相談してみてください。

5相談するときのメモ欄

✍️ 受診のときに、担当の先生と一緒に書きましょう
どのくらい聞こえているかは、検査をしないと分かりません。結果と、これからのことを、ここに書いてもらってください。
聴力検査を受けた日/結果
聞き取りにくいと感じる場面
いま困っていること
補聴器についての相談内容
次の受診日
医知創造ラボ|監修:今村久司(脳神経内科専門医・総合内科専門医)
この資料は、PubMedで実在を確認した一次文献と、日本補聴器工業会の調査をもとに作成しています。補聴器が必要かどうか、どの機種が合うかは、必ず担当の先生・専門の職種にご確認ください。この紙は特定の製品や販売店をすすめるものではありません。