A4・1枚(いつのコレステロールが効くか・値が下がってきたときの考え方・薬を自分でやめない・相談メモ欄。カラー印刷推奨)

コレステロール(LDL)を指摘された方とご家族へ

コレステロールと認知症のこと
いま何をすればよいか

「下げれば防げる」も「薬で認知症になる」も、まだ言い切れません。

健診でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を指摘された方、すでにお薬で治療中の方向けの資料です。コレステロールが認知症の危険因子として注目されていることは事実ですが、「下げれば防げる」とまでは言えません。研究で分かっていること/まだ分かっていないことを分けて、いま何をすればよいかだけをまとめました。この紙は受診のときに持ってきて、担当の先生と一緒にお使いください。

くわしい解説
(記事)

1効いているのは「いま」より「中年期」のコレステロール

2値が下がってきたのは「良くなった」ではないかもしれません

高齢になってコレステロール値がだんだん下がってくることがあります。これは体が健康になったからとは限りません。研究では、あとで認知症になった人ほど、診断されるずっと前からコレステロール値が下がり始めていたことが分かっています。値が下がったこと自体が認知症の「原因」ではなく、体の変化の「先ぶれ」かもしれない、という考え方です。値が下がってきたときは「良くなった」と自己判断せず、担当の先生に伝えてください。

3自己判断で薬をやめない・減らさないでください

⚠️ ここがいちばん大切です

「コレステロールの薬を飲むと認知症になる」という話を見かけることがあります。もとになった話の多くは、寄せられた報告を集めたもので、薬を飲んだ人と飲まなかった人を比べて確かめたものではありません。むしろ、薬を使った研究では、認知機能への悪い影響ははっきりとは示されていません。

ですから、この話を理由に自分の判断で薬を減らす・やめることは勧められません。物忘れが気になることがあれば、薬をやめるのではなく、そのことを担当の先生に伝えてください。薬をやめて確かめる必要があるかどうかは、医師が判断する領域です。

4相談するときのメモ欄

✍️ 受診のときに、担当の先生と一緒に書きましょう
コレステロールの目標値は人によって違います。あなたの目標を、ここに書いてもらってください。
わたしのコレステロールの目標
物忘れが気になり始めた時期
どんなときに気になるか
いま飲んでいる薬(お薬手帳持参)
次の受診日
医知創造ラボ|監修:今村久司(脳神経内科専門医・総合内科専門医)
この資料は、PubMedで実在を確認した一次文献をもとに作成しています。お薬の種類や量、コレステロールの目標値については、必ず担当の先生にご確認ください。治療方針は担当の先生の判断によります。