「下げれば防げる」も「薬で認知症になる」も、まだ言い切れません。
健診でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を指摘された方、すでにお薬で治療中の方向けの資料です。コレステロールが認知症の危険因子として注目されていることは事実ですが、「下げれば防げる」とまでは言えません。研究で分かっていること/まだ分かっていないことを分けて、いま何をすればよいかだけをまとめました。この紙は受診のときに持ってきて、担当の先生と一緒にお使いください。
「コレステロールの薬を飲むと認知症になる」という話を見かけることがあります。もとになった話の多くは、寄せられた報告を集めたもので、薬を飲んだ人と飲まなかった人を比べて確かめたものではありません。むしろ、薬を使った研究では、認知機能への悪い影響ははっきりとは示されていません。
ですから、この話を理由に自分の判断で薬を減らす・やめることは勧められません。物忘れが気になることがあれば、薬をやめるのではなく、そのことを担当の先生に伝えてください。薬をやめて確かめる必要があるかどうかは、医師が判断する領域です。