A4・1枚(中年期の体重・高齢期のやせの意味・体重が減ってきたときの動き方・記録のしかた・相談メモ欄。カラー印刷推奨)

体重の変化が気になる方とご家族へ

体重と認知症のこと
大事なのは「いつの体重か」です

40代の肥満と、70代のやせ。同じ体重の話でも、意味がちがいます。

「太っていると認知症になる」とも、「高齢の方は少しふっくらしているほうがよい」とも言われます。どちらも研究で報告された話ですが、体重を測った時期が違います。この紙は、体重の減らし方ではなく、体重の「変化」に気づくための紙です。受診のときに、担当の先生と一緒にお使いください。

くわしい解説記事

140代〜50代の体重は、将来の脳に関わります

2高齢の「やせ」は、太っていれば安全という意味ではありません

高齢の方だけを見ると、太っている人のほうが認知症が少なく見えることがあります。これは、認知症では診断される何年も前から体重が減っていくためだと考えられています。つまり、この「やせ」は原因ではなく結果のほうです。太ることを勧める根拠にはなりません。

3体重が減ってきたときは、まず原因を調べます

4月に1回、同じ条件で測って記録しましょう

5この紙の読み方を、間違えないでください

⚠️ 3つとも、この資料が言っていないことです

「太っていると認知症になる」とは言っていません。ここで紹介したのは、体重をくじ引きで割りつけた試験ではなく、たくさんの方を長く観察して比べた研究です。

「やせれば認知症を防げる」とも言っていません。体重を減らす取り組みを10年続けた試験がありますが、認知機能の面で差は出ていません。そして「高齢の方は太っているほうがよい」とも言っていません。体重を管理する理由は、認知症とは別のところ(血圧・血糖・ひざ・心臓など)にあります。

6体重の記録と、相談するときのメモ欄

✍️ 今日やることは2つ。「いまの体重を記録する」と「気になる変化を伝える」
減らし方(何kg・どうやって)は、この紙では扱っていません。目標体重と減らし方は、必ず主治医と決めてください。
今日の体重 / 測った条件(時間・服装)
3か月前・半年前の体重(わかれば)
40〜50代のころの体重(覚えていれば)
食欲・飲み込み・気分で変わったこと
次の受診日
医知創造ラボ|監修:今村久司(脳神経内科専門医・総合内科専門医)
この資料は、PubMedで実在を確認した一次文献をもとに作成しています。ここで扱った研究はほとんどが観察研究で、「太っていると認知症になる」ことも「やせれば認知症を防げる」ことも証明されたわけではありません。減量の具体的な方法は、担当の先生にご相談ください。