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まず、目を守ることが最優先です

顔面神経麻痺と
回復までの過ごし方

リハビリより先に、目のケアから始めます。

顔の片側が動かしにくくなったとき、いちばん急いで守るべきなのは「目」です。まぶたが閉じきらないと、黒目(角膜)が乾いて傷つくことがあります。この紙では、目の守り方・自宅でのリハビリのしかた・受診の目安をまとめました。

動画・くわしい解説はこちら

1いちばん大事なのは目のケア

  • 閉じきらない目は、乾いて傷つきます
    → 目薬(人工涙液)をこまめにさして、乾かさないことがいちばんの守り方です
  • 危ないのは、寝ている間です
    → 就寝時は目の軟膏や保護がすすめられます。やり方は主治医と決めましょう

2目のケアは続けられる方法で

  • テープで閉じる方法が合わない人もいます
    → 見た目やつけ心地がつらいときは、がまんせず別の方法を相談できます
  • 「痛い・かすむ・赤い」は待たない
    → 黒目が傷ついている可能性があります。その日のうちにご相談ください

3リハビリは「強く動かす」ことではない

  • 鏡を見て、左右を見比べながらゆっくり
    → 大きく力いっぱい動かすのではなく、整った動きを確かめながら行います
  • 痛くなるほど強くする必要はありません
    → 顔を強くこするマッサージもおすすめしません。やさしく行いましょう

4リハビリでわかっていること

  • 回復を助けることは報告されています
    → リハビリをした方が治りがよかったという研究のまとめがあります
  • 後遺症を防げるかは、まだはっきりしません
    → 「口を動かすと目が閉じる」といった後遺症を防げるかは研究中です

5自己判断で機械や強い刺激を使わない

  • 市販の電気・低周波の機器は相談してから
    → 顔への効果や安全性はまだ十分にわかっていません
  • すすめられた治療は自己判断でやめない
    → 早い時期の治療が大切です。飲み薬も指示どおりに続けてください

6回復には時間がかかります

  • 多くの方は数週間で動きが戻り始めます
    → ゆっくりな場合は数か月かかることもあります。焦らないでください
  • 途中でやめず、通院を続けましょう
    → 経過を見ながら、その時期に合ったケアに切り替えていきます
🔍 ここが誤解されがち
強くやるほど早く治る?いいえ。大切なのは強さではなく、鏡で左右を見比べながらゆっくり動かすことです
電気の機械を使えばよくなる?顔への効果も安全性もまだはっきりしていません。自己判断で使わないでください
目が閉じなくてもそのうち治る?目は待てません。乾いた黒目は短い間でも傷つくことがあります
リハビリのやり方は、学会の公式動画でも公開されています。自己流で迷ったときは、受診時に一緒に確認しましょう。
⚠️ すぐに相談してほしいとき
目が痛い・かすむ・赤い黒目が傷ついている可能性があります。その日のうちに受診してください
耳の痛み・水ぶくれ・聞こえにくい耳や口の中に水ぶくれが出たときは別の原因の可能性があります
両側が動かない・手足にも症状手足のしびれや力の入りにくさを伴うときはすぐに受診を
変化がない・いったん良くなって悪化数週間たってもまったく変わらない、途中で悪くなる場合は再評価します
顔の動きよりも、目の症状のほうが急ぎます。見え方に変化があるときは、次の予約を待たずにご連絡ください。
👁️ 相談できる専門家がいます
リハビリの指導を受けられます顔面神経麻痺の相談医・リハビリ指導士が学会のホームページで公開されています
目のことは眼科とも連携します乾きや傷が心配なときは眼科での確認をおすすめすることがあります
見た目や気持ちのつらさも相談を人と会うのがつらい、食事がこぼれるなどの困りごともお聞きします
症状が出た日
今使っている目薬・眼軟膏
目の乾き・痛みの有無
次回、診てもらう日
相談したいこと
医知創造ラボ|顔面神経麻痺と回復までの過ごし方(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。目を乾かさないことや、鏡を使ったリハビリの考え方は多くの方に役立ちますが、麻痺の原因や程度によって必要なケアは異なります。治療やリハビリの進め方は必ず主治医にご相談ください。 くわしい解説は tools.ichisouzo-lab.com(QRコード)から。