A4・2枚(1枚目=まず知ってほしいこと・やってはいけないこと・眠り方の練習(CBT-I)/2枚目=減らし方・置き換えの選択肢・相談してほしいこと。カラー印刷推奨)

自己判断でやめないでください

睡眠薬は、
正しく減らせば卒業できます

急に0にすると、かえって眠れなくなることがあります。

睡眠薬をやめたい・減らしたい方とご家族へ。焦って自己流でやめる前に、まず「眠り方の練習」を身につけることが近道です。減らすときは、主治医と一緒に少しずつ。中身をまとめています。

くわしい解説はこちら

1まず知ってほしいこと

自分の判断でやめる急に0にすると、かえって眠れなくなったり反跳性不眠:はんちょうせいふみん)、体調をくずしたりすることがあります
正しく減らせば多くの方が、主治医と一緒に少しずつ減らすことで、薬をやめられます「卒業」できます
この資料は「やってはいけないこと」→「先にやる眠り方の練習」→「安全な減らし方」の順にまとめてあります。焦らず、この順番で進めましょう。

2やってはいけないこと

⚠️ 次の5つは、危険な飲み方・やめ方です
自己判断で急に中断するかえって眠れなくなったり(反跳性不眠)、体調をくずします
自分で「隔日」に飛ばして飲む急に間隔をあけると、体がついていけません
お酒と一緒に飲む効きすぎたり、記憶がとぎれたりする危険があります
眠れないからと自分で量を増やす増やすほど眠れるわけではなく、リスクだけが上がります
家族や友人の薬をもらう・あげる体質や量が合わず、思わぬ事故につながります
やめたい・減らしたいと思ったら、まず主治医に相談してください。自己流の工夫は、どれも危険です。

3先にやるのは「眠り方の練習」

薬を減らす話の前に、まず「眠り方の練習」(認知行動療法・CBT-I:にんちこうどうりょうほう)を身につけましょう。今夜からできることです。
📍 実際に効果が確認された研究の結果
眠りにつくまでの時間約20分短縮
夜中に目が覚めている時間約26分短縮
睡眠の効率約10ポイント改善
生活習慣を整えるだけ早寝早起き・カフェインを控えるなどの「睡眠衛生」だけ)では、不眠症は治りにくいとされています。上の4つの練習を組み合わせることが大切です。

4減らし方は、主治医と一緒に少しずつ

減らす練習(漸減)だけ薬をやめられた人 直後38%・1年後24%
漸減+眠り方の練習を併用薬をやめられた人 直後77%・1年後70%
睡眠薬を減らす患者さんを対象にした研究で、漸減に「眠り方の練習」を組み合わせたグループのほうが、薬をやめられた人がはっきり多くいました。
※ 目安として、65歳以上の方は使っている期間に関わらず、18歳以上65歳未満の方は4週間より長く使っている場合に、主治医から「少しずつ減らしていきましょう」と提案されることが多いとされています。
減らすペースは、一人ひとり違います。「どれくらいの速さで」「どの薬から」は、主治医が体調を見ながら個別に決めます。自己判断でペースを決めないでください。

5依存の少ない薬への置き換えという選択肢

薬の種類によっては、依存や反跳(はんちょう)が起きにくいとされるものメラトニン受容体作動薬・オレキシン受容体拮抗薬などもあります。こうした薬への置き換えが選択肢になることもあります。
どの薬が合うかは、体質やこれまでの経過を見て主治医が判断します。具体的な薬の種類・量は、この資料では扱いません。受診のときにご相談ください。

6こんなときは主治医へ

🚨 次のどれかに当てはまれば、早めにご連絡ください
薬を急にやめてしまった反跳性不眠や離脱症状の危険があります
眠れないつらさが増して、日中もつらい減らし方を見直す必要があるかもしれません
不安・イライラ・手のふるえなど、いつもと違う離脱症状の可能性があります
お酒の量が増えている・自己判断で量を変えた危険な飲み方につながります
「自分でなんとかしよう」とせず、気になることがあれば、次の受診を待たずに早めに相談してください。
📝 次の受診のときに、伝えること
「なんとなく減らしたい」ではなく、下の欄に書いてから受診すると話が早く進みます。
いまの薬と量
減らす計画(いつまでにどう)
次回受診日
困ったこと・気づいたこと
医知創造ラボ|睡眠薬は、正しく減らせば卒業できます(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。薬を減らす・変える・やめることは、必ず主治医にご相談のうえ行ってください。くわしい解説は QRコードから記事をご覧ください。