A4・2枚(1枚目=痛くないまま進むこと・測るタイミング・薬を続けるコツ/2枚目=誤解と受診の目安・記入欄。カラー印刷推奨)

痛くないのは、治っている印ではありません

骨粗鬆症との
つきあい方

骨は、痛みがないまま弱くなります。折れてから気づく前に、測ってください。

「骨が弱くなっている」と言われた方への資料です。いつ測るか始めた薬を続けるコツ・今日からできること、すぐに受診してほしいサインをまとめました。

動画・くわしい解説はこちら

1痛くないまま、進みます

  • 骨粗鬆症は痛みがないまま進み、骨折してはじめて気づくことが多い病気です
    → 「痛くないから大丈夫」は、この病気では当てはまりません
  • 骨は、こわす働きとつくる働きのつりあいで保たれています
    → 年齢や閉経でこのつりあいがくずれ、少しずつ弱くなります
  • だから「痛みが出たら考える」ではなく、先に測ります
    → 測ってはじめて、今どのくらいかが分かります

2いつ、何で測るか

  • 国の骨粗鬆症検診は、40歳から70歳までの女性5歳ごとに案内があります
    → お住まいの自治体からの案内を見落とさないでください
  • くわしく調べるときは、腰の骨と脚のつけ根をDXA(デキサ)という検査で測ります
    → かかとなどの超音波は、まず見つけるための簡単な検査です
  • 結果の数字は、主治医が他の情報と合わせて判断します
    → 数字だけで治療するかどうかが決まるわけではありません

3もう折れたことがある方へ

  • 背骨や脚のつけ根を、軽い力で折れたことがある方は骨密度の数字を待たずに相談してください
    → その場合は、数字に関わらず骨粗鬆症と判断されることがあります
  • 一度折れると、次が折れやすくなります
    → とくに折れたすぐあとの時期がいちばん危ない時期です
  • 骨折の治療が終わっても、骨の治療はそこで終わりません
    → 骨折のあとを続けて診る仕組み(FLS)があります。相談してください

4薬は、自分の判断でやめない

  • 注射の薬には、間隔があいたり途中でやめたりすると背骨が続けて折れることがあるものがあります
    → 「調子がいいから」で自己判断でやめず、決められた日に受けてください
  • やめる・変える・休むは、必ず主治医と決めます
    → 引っ越し・入院・他の病気の治療で受けられないときは、早めに相談してください
  • 心臓の病気・脳卒中をしたことがある方は、必ず伝えてください
    → 薬の種類によっては、慎重に選ぶ必要があります

5今日からできること

  • 食事・運動・転ばない工夫は、薬を使う方も一緒に続けます
    → どちらか片方ではなく、両方そろえるのが基本です
  • 家の中の段差・コード・すべるマット・暗い廊下を見直してください
    → 骨を強くすることと同じくらい、転ばないことが大事です
  • ふらつく薬・眠くなる薬を飲んでいないか、お薬手帳で一緒に確認します
    → 次の受診に、市販薬も含めて持ってきてください

6正直にお伝えしたいこと

  • カルシウムのサプリを足すだけでは、骨折を防ぐ効果ははっきりしません
    → 足りない方に必要量を補うのが基本です。自己判断で増やさないでください
  • 「閉経したから」だけとは限りません
    → 飲んでいる薬(ステロイドなど)や、糖尿病・関節リウマチ・甲状腺の病気などが隠れていることがあります
  • 骨密度は、測ってすぐ大きく変わるものではありません
    → 次にいつ測るかは主治医が決めます。焦らず続けることが結果につながります
🔍 ここが誤解されがち
痛くないので、まだ大丈夫ですよね骨粗鬆症は痛みなく進み、折れてはじめて気づくことが多い病気です。痛くないことは、進んでいない証拠にはなりません
カルシウムを飲んでいるので足りていますよねカルシウムを足すだけで骨折を防げるとは言えません。まず測り、食事・運動と合わせて考えます
調子がいいので、注射は1回とばしてもいいですか種類によっては、間隔があくと背骨が続けて折れることがあります。やめる・のばすは必ず相談してください
「もう治りましたか」と聞かれたら、骨粗鬆症は続けて防ぐ病気ですとお答えしています。折れなかった期間は、薬と生活が効いている時間です。やめどきも、続け方も、次の受診で一緒に決めましょう。
⚠️ 今すぐ受診してほしいとき
転んだあと、脚のつけ根が痛くて立てない・歩けないその日のうちに受診してください
背中や腰に、急に強い痛みが出た(起き上がるときに強い)早めに受診してください
しりもち・軽くぶつけただけなのに、痛みが続く早めに受診してください
手足のしびれ・力が入らない・尿が出にくいが痛みと一緒に出たできるだけ早く受診してください
歯科で抜歯・口の中の手術を受ける予定になった骨の薬を使っていることを、歯科と主治医の両方に伝えてください
骨の薬を、自分の判断でやめたり、注射の日を先のばしにしたりしないでください。受けられない事情ができたときは、そのままにせず早めに連絡してください。他の科で新しい薬が始まったときも、骨の薬を使っていることを伝えてください。
🗓️ 次の受診までにしてほしいこと
お薬手帳と市販薬を持ってくるステロイドや、ふらつく薬・眠くなる薬がないか一緒に確認します
検診の案内が来ていないか確認する40歳から70歳の女性には、5歳ごとに案内があります
折れたことがあれば書き出しておくいつ・どこを・どんな力で折れたかを教えてください
次の注射・次の検査の日を下の欄に書く予定が合わなくなったら、当日でなく早めに連絡してください
家の中でつまずく場所を1つ直す段差・コード・すべるマット・暗い廊下から1つ選んでください
次回受診日
次の注射・お薬の予定日
前に骨を折ったところ・時期
次に骨密度を測る予定
気になること・聞きたいこと
医知創造ラボ|骨粗鬆症とのつきあい方(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。診断やお薬の判断、検査を受ける時期は、必ず主治医にご確認ください。 くわしい解説は tools.ichisouzo-lab.com(QRコード)から。