A4・2枚(1枚目=禁煙治療のやり方/2枚目=誤解と相談の目安・記入欄。カラー印刷推奨)

「意志の強さ」ではなく、保険で治療できます

禁煙を、外来で
進めるために

12週間・5回の通院で、保険を使った禁煙治療ができます(だいたい3か月)。

禁煙は、意志の強さで決まるものではありません。保険を使った治療で進められます。加熱式たばこに替えただけでは禁煙にならないこと、体重の変化との付き合い方、貼り薬を使うときに気をつけること、また吸ってしまったときにどうするかをまとめました。

動画・くわしい解説はこちら

1禁煙は「保険で治療できる」ものです

  • 意志の強さでは決まりません。ニコチンへの依存という状態への治療です
    → 保険の禁煙治療は、12週間5回通院する治療のプログラムです(だいたい3か月)
  • 「やめる気」がまだなくても、まずは相談してください
    → いますぐやめる気がなくても、簡単なアドバイスと資料をお渡しできます。やめる気になったときに、また相談してください
  • 保険で受けられるかどうかは、いくつかの条件で決まります
    → 喫煙の本数・年数や、依存の程度などから判断します。条件に合わない場合は、自由診療という方法や、簡単なアドバイスと資料の提供もあります

2加熱式たばこについて(大事なところ)

  • 加熱式に替えただけでは、禁煙にはなりません
    → 紙巻たばこより体に良いと示した結果はありません。加熱式にしただけで安心とは言えません
  • 加熱式だけを吸っている方も、保険の禁煙治療を受けられます
    → 「加熱式だから対象外」ではありません。本数の数え方も、紙巻たばこに置きかえて計算します
  • 迷わず、加熱式についてもそのまま伝えてください
    → 正直に伝えていただくことが、治療の組み立てに役立ちます

3貼り薬を使うときに守ること

  • 貼っている間は、たばこを吸わないでください
    → 吸ったまま貼っていると、心臓や血管への負担が強まることがあります
  • 貼る場所は、毎日変えてください
    → 腕・おなか・腰など。同じ場所に貼り続けると、肌が荒れやすくなります
  • MRI検査・心臓の電気的な処置・サウナの前には、はがしてください
    → 機器や熱の影響を受けることがあるため、事前にはがす必要があります

4体重の変化と、正直に付き合う

  • 体重は増えます。平均で数kg程度です
    → 手順書は「2〜3kg程度」、大規模な調査では「1年で4〜5kg程度」としています。人によって差が大きく、減る方も10kg以上増える方もいます
  • それでも、やめたほうが心臓・血管には得です
    → 体重が増えても、禁煙による心臓・血管への良い影響はほとんど変わらないと報告されています
  • 体重を減らすのは、禁煙が落ち着いてからで大丈夫です
    → まず禁煙、それから食事と運動。同時に全部変えようとしなくて大丈夫です

5吸いたくなったときにできること

  • 深呼吸をする、歯をみがく、水を飲む
    → その場をやり過ごすことで、吸いたい気持ちは時間とともに弱くなります
  • 「1本くらいなら」が、いちばん危ないところです
    → 1本吸うと、そこから元に戻りやすくなります
  • コーヒーや間食は無理にやめなくて大丈夫。お酒の席は要注意
    → 根拠のない我慢は増やさなくて大丈夫です。ただしお酒の席は吸いたくなりやすいので、慣れるまでは外で飲む機会を少し減らすと楽になります

6また吸ってしまっても、失敗ではありません

  • 再チャレンジは、禁煙にたどりつくふつうの過程です
    → 1回で成功する方のほうが少ないくらいです。何度でも、また始められます
  • 保険で禁煙治療を組み直せるのは、最初の治療から1年後です
    → それまでの期間は、市販薬や外来での声かけで支えます
  • 早くやめるほど、取り戻せるものが多くなります
    → ただし、やめてもリスクがゼロになるわけではありません。早いほど有利、というのが正確なところです
🔍 ここが誤解されがち
加熱式にすれば安心ですよね紙巻たばこより体に良いと示した結果はありません。加熱式にしただけで安心とは言えません
何度も失敗しているので、もう無理だと思います多くの方が、何度かの挑戦を経て禁煙にたどりついています。今回の経験を、次に生かせます
自由診療でしか禁煙外来は受けられないんですよね条件を満たせば保険で受けられます。条件に合わない場合も、相談は可能です
「どのくらいで効果が出ますか」と聞かれたら、最初の12週間・5回の通院が目安です。その後どれくらい続くかは、生活の中で少しずつ決まっていきます。
⚠️ 早めに相談してほしいとき
量や年数がそれほど多くない保険の対象になるかは、実際に確認しないとわかりません。対象外でも相談してください
心臓や血管の病気がある心筋梗塞の後、不整脈などがある方。貼り薬が使えないことがあります
妊娠中・授乳中貼り薬は使えません。必ずお伝えください
インスリンを使う糖尿病禁煙で体調が変わることがあります。お伝えください
気分の落ち込み・眠れない日が続く禁煙を始めてからの変化は、相談してください
貼り薬を使っていても吸ってしまう薬を足すのではなく、いったん整理してご相談ください
他院からの薬・持病は、必ずお伝えください。貼り薬が使えるかどうかの判断に必要です。
🩺 保険で禁煙治療を受けるとき
通院は12週間で5回初回・2週間後・4週間後・8週間後・12週間後の計5回です
薬は貼り薬か飲み薬どちらを使うかは、体の状態に合わせて相談します
通院の一部はオンラインで途中の回はオンラインで受けられることがあります(最後の回は対面です)
体重は8週目に確認増えていたら、その時から食事と運動を一緒に考えます
吸い始めた年齢/1日に吸う本数
加熱式・電子タバコの使用
禁煙を始める日
次の受診の予定日
飲んでいる薬・持病(他院の分も)
医知創造ラボ|禁煙を、外来で進めるために(患者さん向け配布資料)
この資料は一般的な情報です。お薬の種類や、保険の対象になるかどうかの最終的な判断は、必ず主治医にご確認ください。 くわしい解説は tools.ichisouzo-lab.com(QRコード)から。