外来患者指導シリーズ 第43弾

帯状疱疹と大人のワクチン安心ガイド

ピリピリする痛みに気づいたら「その日」に受診|50歳からの安心予防戦略
帯状疱疹は80歳までにおよそ3人に1人が発症する身近な病気です。治った後も激痛が続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」を防ぐためには、「初期サインを見逃さず72時間以内に受診すること」と「50歳を過ぎたらワクチンで予防すること」が最大のポイントです。

1 帯状疱疹の基本と初期サイン

⚡ 80歳までに約3人に1人が発症
子どもの頃の水ぼうそうウイルスが神経の根元に潜伏。加齢や疲労・ストレスで免疫が低下すると再活性化します。
⚠️ 体の「片側」のピリピリ感
痛む場所に一致して、数日後に赤い発疹や小水ぶくれが帯状に出現。肩こりや筋肉痛と間違えやすいので注意が必要です。

2 発症時の鉄則:72時間以内の受診!

3 帯状疱疹ワクチンの徹底比較(50歳以上)

比較項目 組換え不活化(シングリックス®) 乾燥弱毒生ワクチン(ビケン®)
接種回数 2回(2ヶ月間隔・筋肉注射) 1回(皮下注射)
発症予防効果 約90〜97%(全年齢で高効果) 約50%(加齢とともに低下)
効果の持続期間 10年以上持続確認 約5年程度で減衰
免疫低下時の接種 接種可能(ステロイド使用中など) 禁忌(接種不可)
おすすめの方 高い効果を長く保ちたい方(70代以上など) 1回で手軽に費用を抑えたい方

4 シニア世代が知っておくべき「3大ワクチン」

① 肺炎球菌ワクチン
成人の市中肺炎の最多原因菌を防ぐ。65歳の定期接種(PPSV23)や、より強固な結合型ワクチン(PCV15/20)が選択肢となります。
② 新型RSVワクチン
60歳以上の成人や喘息・心疾患等の基礎疾患がある方で重症化しやすいRSウイルス感染症を約9割予防(アレックスビー®)。