ALZHEIMER’S ASSOCIATION 2024

アルツハイマー病
AT₁T₂NISV バイオマーカー分類

Core 1は「あるか」/Core 2は「どこまで」

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WHY THE T SPLIT MATTERS

「タウを測るのに早期診断」──その理由がT₁にある

従来の疑問

p-tau217はタウ分子なのに、
アミロイドPETとほぼ同時期に陽性化する。

2024年の整理

T₁=Aβ病理に反応する早期の可溶性タウ
T₂=凝集タウ・神経原線維変化

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THE THREE-LAYER MAP

AT₁T₂NISVは「病理・反応・併存」を3層で読む

ADのCore
A・T₁・T₂
Core 1:AD病理の存在
Core 2:タウ病理の進展
非特異的過程
N・I
神経障害・変性と炎症/グリア反応
病勢を補足するがAD特異的ではない
非AD併存病理
S・V
αシヌクレイン病理と血管性脳障害
混合病理を明示する
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2018 → 2024

変わったのは記号ではなく「用途の切り分け」

CHANGE 1

TをT₁とT₂へ分割

早期の分泌型p-tauと、凝集タウ/タウPETを分けた。

CHANGE 2

高精度BBMを導入

血漿p-tau217など、検証済み測定系を診断枠組みへ。

CHANGE 3

I・S・Vを明示

炎症と、αシヌクレイン・血管性の併存病理を記述。

同じカテゴリーでも、画像と体液検査は必ずしも同等ではない。
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CORE 1 = DETECTION

Core 1は「AD病理が存在するか」をみる入口

A / T₁

代表的な診断用検査

  • アミロイドPET
  • CSF Aβ42/40
  • CSF p-tau181/Aβ42
  • CSF t-tau/Aβ42
  • 高精度な血漿p-tau217・%p-tau217
重要な限定

カテゴリー名だけでは不十分

  • すべてのT₁検査が診断用とは限らない
  • 測定系とカットオフの検証が必要
  • 対象集団と事前確率で解釈が変わる
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CORE 2 = STAGING

Core 2は「タウ病理がどこまで進んだか」をみる

A

Core 1陽性

AD病理の存在を確認

T₂

タウPET / MTBR

凝集タウの負荷と局在

P

病期・予後

進行速度と症状への寄与

M

モニタリング

病態変化・治療効果の候補

Core 2陰性でも初期ADは否定できない。 Core 2は一般に単独の除外検査ではない。
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THE KEY COMPARISON

p-tau217とMTBR-tau243は、同じタウでも役割が違う

p-tau217

T₁ / Core 1
主に反映
Aβ病理に伴う早期の可溶性タウ反応
相関
アミロイドPETと強い
主用途
AD病理の検出・診断
成熟度
臨床実装に近いが測定系依存

MTBR-tau243

T₂ / Core 2
主に反映
凝集タウ・神経原線維変化
相関
タウPETと強い
主用途
病期・予後・症状への寄与
成熟度
主に研究・開発段階
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BIOLOGICAL STAGES A–D

PET病期はアミロイド+タウの局在・量でA〜Dを分ける

A

Initial

Aβ PET +
Tau PET −

初期の生物学的AD

B

Early

Aβ PET +
内側側頭葉Tau +

早期タウ病理

C

Intermediate

Aβ PET +
新皮質Tau 中等度

中間病期

D

Advanced

Aβ PET +
新皮質Tau 高度

進行病期

Core 1体液検査だけでは「A以上」は示せても、A〜Dを識別できない。
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FLUID STAGING: CONCEPTUAL

体液マーカーの順序は有望だが、まだ検証途中

1

Core 1

Aβ42/40
p-tau217

2

p-tau205

概念上のEarly

3

MTBR-tau243

概念上のIntermediate

4

非リン酸化tau

概念上のAdvanced

原著の明確な注意

この体液ステージはconceptual。PETのA〜Dと同一視しない。

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N & I

NとIは病勢を補足するが、ADを単独診断しない

N

神経障害・機能不全・変性

NfL、MRI萎縮、FDG-PET

AD以外の脳血管障害、ALS、多発性硬化症、外傷などでも異常。

I

炎症・グリア反応

GFAP、CSF soluble TREM2候補

病態理解や予後に役立つが、疾患特異性は限定的。

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S & V = COPATHOLOGY

SとVは「ADだけでは説明できない症状」を拾う

S

αシヌクレイン病理

CSF αSyn-SAA

幻視、認知変動、REM睡眠行動異常、パーキンソニズムとの整合を考える。

V

血管性脳障害

梗塞、ラクナ、白質病変、出血性病変

歩行・遂行機能・経過と画像所見を統合する。

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HOW TO READ PROFILES

プロファイルは「診断・病期・不整合」の順に読む

Core 1+ / Core 2−

初期ADとして矛盾しない

タウPET陰性でもADを否定しない。Core 2は除外検査ではない。

Core 1+ / Core 2+ / N+

病理負荷と症状への寄与が高い

病期・予後と機能障害の対応を評価。

A− / T₂+

ADとして不整合

閾値近傍の変動、測定誤差、PARTなどを再検討する。

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THE MOST IMPORTANT CAUTION

生物学的AD、認知症、治療適応は同じではない

Core 1陽性生物学的AD病理
認知症症候と機能障害の臨床診断
薬剤適応病期・MRI・ARIA・薬剤条件
2024基準は診断・病期の概念基準。具体的な診療フローや治療プロトコルではない。
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CLINICAL WORKFLOW

数値を読む前に、5ステップで臨床像と統合する

01

症候・機能を評価

認知、ADL、経過、所見

02

事前確率を設定

年齢、表現型、鑑別疾患

03

目的に合う検査

検証済みCore 1検査

04

不一致を再評価

CSF、PET、S・V、交絡因子

05

治療条件を別判定

病期・MRI・ARIA・併存症

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TAKE-HOME MESSAGE

「あるか」と「どこまで」を分けると、分類が地図になる

Core 1=AD病理の存在
Core 2=タウ病理の進展

p-tau217=T₁/早期検出
MTBR-tau243=T₂/タウ負荷

N・I:神経障害と炎症
S・V:併存病理
検査結果は臨床像と統合

一般的な医学情報です。個別の検査・治療判断は専門医と相談してください。

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