医知創造ラボ

認知症の「困った行動」、
どう向き合う?

家族のかかわり方を 6分 で解説

医知創造ラボ 監修:脳神経内科専門医 2026年7月6日
今日のテーマTODAY'S POINT

「認知症だから仕方ない」と、
あきらめていませんか?

結論

BPSDはかかわり方で減らせる
非薬物ケアが第一選択です。

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この動画でわかることAGENDA

本日のアジェンダ


1
薬より先にできること非薬物ケアが第一選択
2
家族ができる6つのかかわり方理由さがし・環境・活動・音楽・家族ケア
3
受診の見極めと介護者の支えせん妄・危険サインを見逃さない
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CHAPTER

第1章

なぜ「かかわり方」で変わるのか

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基礎知識SECTION 05 — KEY POINT

困った行動には、
本人なりの理由があります


BPSD(認知症の行動・心理症状)はほとんどの方に一度は現れますが、背景には痛み・不安・退屈などの満たされないニーズや、環境の引き金があります。ここに工夫の余地があります。

📋 ここだけ覚えればOK

家族のかかわりを通じた非薬物ケアはBPSDを減らし、その効果は薬物療法に匹敵すると報告されています。

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全体像COMPARISON

6つのかかわり方のエビデンス要約


かかわり方効果の要点位置づけ
①まず薬以外を非薬物が第一選択・抗精神病薬は死亡リスク原則
②理由を探す痛み・不安・環境などの引き金を特定観察
③環境・接し方リズム・なじみ・否定しない声かけ安心
④合った活動後追い・くり返しが軽減(活動プログラム)活動
⑤音楽・なじみ抑うつは改善・興奮/攻撃性には効きにくい感覚
⑥家族を支える家族介入でBPSD減・介護負担も軽減介護者
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CHAPTER

第2章

家族ができる6つのかかわり方

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①まず薬以外をNON-DRUG FIRST

薬の前に、
できることがあります


BPSDへの対応は非薬物的アプローチが第一選択です。認知症の方への抗精神病薬は、無作為化試験のメタ解析で死亡がプラセボより多いことが示されています。

📋 家族への伝え方

「まずお薬以外の工夫から。お薬が必要なときは、効果と副作用を見ながら主治医と慎重に決めます」

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②理由を探すFIND THE TRIGGER

「なぜ?」を探すと、
対応が見えてくる


痛み・空腹・便秘・トイレ・不安・退屈・暑さ寒さ——言葉にしにくい不快が引き金になります。困った行動の直前に何があったかをメモに残すと、パターンが見えてきます。

⚠ ここに注意

数日で急に混乱が強まったら、発熱・脱水などの体の病気による「せん妄」を先に疑い、受診を。

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③安心できる接し方COMMUNICATION

正すより、寄り添う


つい やりがち

「違う」と否定・訂正し、言い争いで不安が強まる

寄り添う

ゆっくり短く・笑顔で共感。事実より安心を優先し、落ち着ける空気を作る

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④本人に合った活動TAILORED ACTIVITY

「できること」を
活かす


昔の趣味や家事の一部など、本人が楽しめる活動を取り入れると、後追いやくり返しの質問が減り、介護の負担も軽くなります

📋 家族への伝え方

「上手にできるかより、一緒に楽しめるか。短い時間から、うまくいった活動を続けましょう」

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COMMON MYTH

その思い込み、大丈夫?


好きな音楽をかければ、興奮や攻撃性も必ず収まる

音楽は抑うつや行動全般は和らげるが、興奮・攻撃性そのものには効きにくいと報告されている

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⑥介護する家族を支えるSUPPORT CAREGIVERS

家族が休むことも、
立派な「治療」


家族介護者を通じた非薬物介入のメタ解析では、BPSDが減ると同時に介護者の負担も軽くなりました。介護する人が学び・休むことは、回りまわって本人の落ち着きにつながります。

📋 一人で抱えない

ケアマネジャー・地域包括支援センター・家族会に相談を。休息をとることも大切な介護です。

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こんなときは早めに相談をRED FLAGS

見逃さない4つのサイン

1急な悪化(せん妄)

数日で急に混乱・幻覚・興奮が強まった

2体の不調

発熱・脱水・食べない・尿が出ない

3危険な興奮

自分や周りを傷つける危険が続く

4介護の限界

家族が眠れず追い詰められている

📞 意識がおかしい・けいれん・頭を打った時は119番を
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まとめSUMMARY

今日の3つの持ち帰りポイント


01
理由を探す

困った行動の前に何があったか。まず引き金と体調を確かめましょう。

02
安心を優先

否定せず、ゆっくり短く。なじみの活動や音楽で落ち着ける環境を。

03
家族も守る

一人で抱えず相談を。薬はまず薬以外を試し、必要なら主治医と慎重に。

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参考文献・出典REFERENCES 1/2

この動画の参考資料(1/2)

[1]

Kales HC, et al. BMJ. 2015;350:h369.BPSDの評価と管理・DICEアプローチ

[2]

Brodaty H, Arasaratnam C. Am J Psychiatry. 2012;169(9):946-53.家族による非薬物介入のメタ解析

[3]

Gitlin LN, et al. Am J Geriatr Psychiatry. 2008;16(3):229-39.本人に合った活動プログラム

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参考文献・出典REFERENCES 2/2

この動画の参考資料(2/2)

[4]

van der Steen JT, et al. Cochrane Database Syst Rev. 2025;3:CD003477.音楽療法(系統的レビュー)

[5]

Schneider LS, et al. JAMA. 2005;294(15):1934-43.抗精神病薬と死亡リスク

[6]

日本神経学会. 認知症疾患診療ガイドライン2017.BPSD・非薬物療法

対応やお薬のことは、主治医・かかりつけにご相談ください。

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