外来患者指導シリーズ第15弾

慢性腎臓病(CKD)の生活指導
エビデンスの確かさ順

減塩・たんぱく質・禁煙――“やりすぎない”外来トーク

医知創造ラボ 監修:今村久司(脳神経内科専門医・総合内科専門医) 外来指導シリーズ #15
今日のテーマTODAY'S POINT

クレアチニンが少し高い=もう手遅れ、ですか?

結論

いいえ。症状のない“今”の生活是正が、透析を遠ざける最大の武器です

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この動画の流れAGENDA

エビデンスの確かさ順、5つの柱


1
減塩――最も確実な柱
2
たんぱく質――制限しすぎない適正化
3
運動――してよい・むしろ有益
4
食事全体の質――個別栄養素より食事パターン
5
禁煙――腎保護そのもの
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PILLAR 01
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減塩――最も確実な柱

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減塩の効果SODIUM RESTRICTION

減塩は最も確実な柱


CKD患者は食塩感受性が高く、減塩で血圧・尿蛋白が明確に改善します。

  • 食塩は1日6g未満が目安――高血圧の人だけの話ではない
  • 血圧・尿蛋白(アルブミン尿)が有意に改善(McMahon 2013)
  • 汁物・漬物を減らし、だし・酸味で薄味を補う
減塩の食卓(だし・薬味で薄味を補う)
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PILLAR 02
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たんぱく質――制限しすぎない適正化

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よくある誤解COMMON MYTH

たんぱく質は減らすほど良い?

たんぱく質は減らせば減らすほど良い

自己判断の極端な制限は低栄養・サルコペニアを招く。必ず医師・管理栄養士と適量を決める(Hahn 2020)。

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PILLAR 03
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運動――してよい・むしろ有益

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運動の位置づけEXERCISE

運動はしてよい・むしろ有益


「腎臓が悪いから安静に」は誤解です。

  • 有酸素能力・筋機能・心血管機能が改善(Heiwe 2014)
  • 血圧・心拍・QOLも有意に改善
  • 無理のない範囲で継続を
無理のない範囲でウォーキングする中高年
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PILLAR 04
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食事全体の質――個別栄養素より食事パターン

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食事全体の質DIETARY PATTERN

個別栄養素より食事パターン全体


食事パターン全体を整える方が実践的です(Kelly 2017)。

  • 野菜・果物・魚・全粒穀物を増やす
  • 赤身肉・塩・精製糖を減らす
  • カリウム・リンは病期で個別化――自己判断で減らさない
野菜・魚・全粒穀物中心のバランス食
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PILLAR 05
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禁煙――腎保護そのもの

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禁煙と腎保護SMOKING CESSATION

禁煙は腎保護そのもの


喫煙量が多いほどCKD進行リスクが上昇します。禁煙している期間が長くなるほど、腎臓へのリスクは下がっていきます(Lee 2021, KNOW-CKD)。

📋 ここだけ覚えればOK

たばこは腎臓の寿命を縮めます。禁煙は腎臓を守る直接的な手段です。

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今日から実践SELF CHECK

5つの柱、チェックリスト


柱1 減塩は1日6g未満(+家庭血圧130/80を記録)
柱2 たんぱく質は専門家と適量を決める
柱3 運動は無理のない範囲で継続
柱4 食事全体を野菜・魚・全粒穀物中心に
柱5 禁煙・NSAIDsの常用や脱水に注意
症状がない“今”の生活是正が、透析を遠ざける最大の武器
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受診・相談のサインRED FLAGS

様子見しない“危険サイン”

1むくみの急な悪化

むくみが急に強くなった・広がった→相談を

2尿の異常が続く

尿が泡立つ・血尿が続く→受診を

3尿量の急な減少

尿量が急に減った→受診を

4息切れ・強い倦怠感

息切れ・強い倦怠感・吐き気がある→相談を

📞 様子を見すぎず、早めに腎臓内科・かかりつけ医へ相談を
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GUIDELINE
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食塩制限・身体活動・体重管理・禁煙・血圧血糖管理を包括的に推奨

— KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for CKD/日本腎臓学会 エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023

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まとめSUMMARY

今日の3つの持ち帰りポイント


01
減塩は最も確実な柱

食塩6g/日未満を目安に。血圧だけでなく尿蛋白にも効果が及びます。

02
たんぱく質は“適正化”

自己判断で極端に減らさず、医師・管理栄養士と適量を決めましょう。

03
運動・食事の質・禁煙は有益

安静や過度な制限より、無理のない継続と食事全体の質、禁煙が力になります。

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クレアチニンが少し高くても
もう手遅れ、ではありません

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患者配布用ハンドアウト

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