| 薬剤名 | 基本骨格 | GABAA受容体選択性 | 主な臨床用途・特徴 |
|---|---|---|---|
| クロバザム (マイスタン) |
1,5-BZD | α2選択的結合 α1(鎮静)結合が弱い |
維持併用療法の主力 耐性形成が緩やか、筋弛緩・過鎮静が少ない |
| クロナゼパム (リボトリール等) |
1,4-BZD | α1・α2 非選択的高親和性 | ミオクローヌス等に強力だが耐性が生じやすい。過鎮静・唾液分泌過多に注意 |
| ジアゼパム (ダイアップ・セルシン等) |
1,4-BZD | α1・α2 非選択的高親和性 | 重積発作の急性期・頓用 急速に耐性形成。筋弛緩・催眠作用が強力 |
• 未変化体 CLB: 消失半減期 約36時間
肝臓のCYP3A4等で脱メチル化されN-CLBへ
• 活性代謝物 N-CLB: 消失半減期 70〜80時間以上
主に CYP2C19 で水酸化され体外排泄
• 消失が極めて遅いため、定常状態到達には2〜3週間を要する。
• N-CLBのGABAA受容体結合力価は未変化体の 約1/5
• しかし定常状態の血中濃度は未変化体の 3〜8倍(平均5倍)
• 結論: 日常診療での発作抑制効果と副作用の大部分はN-CLBが担っている。
• 白人(2〜5%)に比べ、日本人は欠損型(PM: Poor Metabolizer)が約5倍高頻度。
• PM患者ではN-CLBのクリアランスが激減し、血中濃度が通常の約5倍異常蓄積する。
• 症状: 通常量投与でも 過鎮静・昼間傾眠・運動失調・歩行障害・せん妄 が頻発。
• カンナビジオール(CBD) ※日本国内未発売:
CYP2C19を阻害しN-CLB血中濃度を 3〜5倍に上昇。
• スチリペントール(Dravet症候群):
CYP2C19/3A4を阻害しN-CLB濃度が急上昇。
• 対策: 併用時はクロバザムをあらかじめ 1/2〜1/3へ減量 して開始する。
30〜300
ng/mL (0.03〜0.30 μg/mL)
短期的な服薬確認の指標。早期に定常状態に達する。
300〜3,000
ng/mL (0.30〜3.00 μg/mL)
効果と副作用を反映する真の指標。CLBの約10倍高値で推移。
>3,000〜5,000
ng/mL (N-CLB)
過鎮静・失調が急増。比率N-CLB/CLB >15〜20倍ならPMや相互作用を疑う。