「運動も食事も脳トレも全部やる」は
認知症に効くのか——日本の研究が出した答え
まとめて手を打てば、認知症は防げるのか。
フィンランドの試験で
検査の点数に差が出た。
ただし効き目は
小さいものだった。
そして認知症の発症を
減らせた試験は、
いまのところ
ありません。
多いほど良いではない。
続けられる形が効く。
放置している数値が
ある人ほど価値が大きい。
修正できる危険因子は14。その重み付き人口寄与割合の合計はおよそ45%です。
これは集団についての割合であって、「あなたが45%減らせる」という意味ではありません。
束ねた群のほうが、
検査の点数の変化が良かった
95%CI 0.002–0.042・p=0.030・1,260人を2年追跡
測ったのは認知機能テストの点数で、認知症の発症ではありません。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 効果量 | Cohen's d = 0.127(=小さい) |
| 有害事象 | 介入 7% vs 対照 1% |
| 最も多かったもの | 筋骨格系の痛み(32人 vs 0人) |
運動を増やせば、体は痛くなります。痛みが出たら休む、種目を変える、相談する。
信頼区間がゼロをまたぎ、
差はつきませんでした
65〜85歳・軽度認知障害・週1回90分の運動教室を78回
著者自身が「多因子介入は認知機能低下の予防に有効性を示さなかった」と書いています。
食の多様性/参加している集まりの数/難聴による生活のしづらさ/BMI・除脂肪量/収縮期血圧
| グループ | 点数の年あたりの変化 |
|---|---|
| 構造化 (伴走つき) | +0.243 SD(0.227–0.258) |
| 自己流 (低強度) | +0.213 SD(0.198–0.229) |
| 群間差 | 0.029 SD/年(0.008–0.050・P=.008) |
この試験に「何もしない群」はありません。どちらの群でも点数は上がりました。
| 組み合わせ | 全般認知機能への効果 |
|---|---|
| 運動+認知トレーニング | SMD 0.26(0.10–0.42)=最も強い |
| 認知トレーニング単独 | SMD 0.21(0.08–0.33) |
| 4つを束ねたもの | SMD 0.14(0.02–0.27) |
ただし40%の試験でバイアスのリスクが高く、出版バイアスも示唆されています。
| 認知症の発症を数えた研究 | 結果 |
|---|---|
| preDIVA (3,526人・6年) | HR 0.92(0.71–1.19・p=0.54) |
| MAPT+preDIVA 統合 (5,205人・最長12年) | 全体でも、どのサブグループでも差なし |
「認知症になる人が減った」と主要な評価項目で示した試験は、いまのところありません。
「生活習慣を変えればアミロイドが減る」「脳が若返る」——そうは言えません。
効果が証明されていないのだから、やっても意味がない
①「多いほど良い」ではない——まず運動と、頭を使うこと。
②続けられる形にすることが効いている可能性——J-MINTで出席率70%以上の人は対照群より0.080良かった(サブ解析)。
POINTERの自己流の群でも年あたり0.213SD上がり、伴走でさらに0.029が乗りました。
未治療・管理不良の血管危険因子がある298人でZスコア差0.11(0.02–0.20)。※サブグループ解析
持病のある方、関節や心臓に不安のある方は、量を増やす前に担当の先生に相談してください。
主要な評価項目は血圧・LDL・BMIです。各国の試験の結果はこれからです。
ただし測ったのは
検査の点数で、
効き目は小さかった。
日本の試験は
主要評価項目で
差がつかなかった。
多いほど良いではない。
続く形を選ぶ。
放置している数値から
相談する。
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運動の量や治療のことで気になるときは、
自己判断せず担当の先生に相談してください