外来でできる生活指導を 6分 で解説
生活習慣でリスクは下げられる。
外来で「何を指導するか」がカギです。
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ランセット委員会2024は、難聴・高血圧・うつ・運動不足など14の修正可能な危険因子が、集団レベルで認知症のおよそ45%に関連すると推計しました。ただしこれは人口寄与割合(理論値)です。
予防=「必ず防ぐ」ではなく、発症を遅らせ、リスクを下げること。できることから一つずつ。
| 柱 | 効果の要点・注意 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ①血管を管理 | 厳格降圧でMCIが減少(認知症は有意差なし) | 原則 |
| ②聞こえ・見え | 高リスク層で認知低下を抑制の可能性 | 感覚 |
| ③運動・禁煙・節酒 | 主要な修正可能因子。生活の中核 | 習慣 |
| ④つながり・気分 | 孤立・うつ・知的活動。うつは治療対象 | 心 |
| ⑤多因子でまとめて | 多因子介入で認知機能の低下を抑制 | 合わせ技 |
| 全体像 | 14因子が集団で約45%に関連(理論値) | 全体 |
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高血圧・糖尿病・脂質・肥満の管理、とくに中年期が大切です。厳格降圧を検証した試験では軽度認知障害(MCI)が減少しました(認知症単独は有意差なし)。
高齢者は下げすぎで立ちくらみ・転倒のリスク。目標は主治医と個別に決めます。
難聴・視力低下も修正可能な因子です。補聴器介入の試験では全体では有意差なしでしたが、認知症リスクの高い人では認知低下を抑制する可能性が示されました。
「聞こえにくさは耳鼻科・補聴器、見えにくさは眼科へ。放置しないことに意義があります」
身体活動・禁煙・節酒は主要な修正可能因子で、血管と全身の健康を通じて脳を守ります。個々の効果量は控えめでも、方向性は一貫しています。
「少し息が弾む運動を無理なく続ける。禁煙はやめた時点から役立ちます。お酒は控えめに」
社会的孤立・うつ・低い知的活動も修正可能な因子です。交流・趣味・学びを保ち、うつを見逃さず治療につなげることが、外来での指導です。
気分の落ち込みや意欲低下が2週間以上続くなら相談を。「年のせい」で片づけないことが大切です。
食事・運動・認知トレーニング・血管管理を組み合わせた多因子介入の試験(FINGER)では、認知機能の低下が有意に抑えられました。効果は中等度で、対象はハイリスク高齢者です。
「できることから一つずつ、けれど複数を少しずつ。生活全体を整えることが力になります」
サプリメントや脳トレをすれば認知症を防げる
特定のサプリの確かな証拠は乏しい。食事・運動・つながり・血管管理をまとめて行う方が、認知機能の維持に役立つ
急に進んだ・生活や仕事に支障(治療できる原因のことも)
意欲低下が2週間以上続く(うつ)
会話や生活に支障が出ている
頭を打った・くり返し転ぶ
一度に全部でなく、できることから一つずつ。
45%は理論値。厳格降圧はMCIを減らすが認知症では有意差なし。断定しない。
生活全体を整えることが、認知機能の維持に役立ちます。
Livingston G, et al. Lancet. 2024;404(10452):572-628.ランセット委員会・14の修正可能因子
Ngandu T, et al. Lancet. 2015;385(9984):2255-63.多因子生活介入(FINGER試験)
Williamson JD, et al. JAMA. 2019;321(6):553-561.厳格降圧と認知(SPRINT MIND)
Lin FR, et al. Lancet. 2023;402(10404):786-797.難聴介入(ACHIEVE試験)
日本神経学会. 認知症疾患診療ガイドライン2017.危険因子・予防
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