医知創造ラボ

認知症は予防できる?

外来でできる生活指導を 6分 で解説

医知創造ラボ 監修:脳神経内科専門医 2026年7月7日
今日のテーマTODAY'S POINT

「認知症は防げない」と、
あきらめていませんか?

結論

生活習慣でリスクは下げられる
外来で「何を指導するか」がカギです。

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この動画でわかることAGENDA

本日のアジェンダ


1
なぜ「外来指導版」か予防を実践に落とし込む
2
外来でできる6つの柱血管・聞こえ見え・運動・つながり・多因子
3
まとめと相談の目安急な物忘れは受診を
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CHAPTER

第1章

なぜ「外来指導版」か

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基礎知識SECTION 05 — KEY POINT

修正できる因子は、
最大およそ45%


ランセット委員会2024は、難聴・高血圧・うつ・運動不足など14の修正可能な危険因子が、集団レベルで認知症のおよそ45%に関連すると推計しました。ただしこれは人口寄与割合(理論値)です。

📋 ここだけ覚えればOK

予防=「必ず防ぐ」ではなく、発症を遅らせ、リスクを下げること。できることから一つずつ。

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全体像COMPARISON

6つの柱のエビデンス要約


効果の要点・注意位置づけ
①血管を管理厳格降圧でMCIが減少(認知症は有意差なし)原則
②聞こえ・見え高リスク層で認知低下を抑制の可能性感覚
③運動・禁煙・節酒主要な修正可能因子。生活の中核習慣
④つながり・気分孤立・うつ・知的活動。うつは治療対象
⑤多因子でまとめて多因子介入で認知機能の低下を抑制合わせ技
全体像14因子が集団で約45%に関連(理論値)全体
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CHAPTER

第2章

外来でできる6つの柱

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①血管を守るVASCULAR

血管を守ることは、
脳を守ること


高血圧・糖尿病・脂質・肥満の管理、とくに中年期が大切です。厳格降圧を検証した試験では軽度認知障害(MCI)が減少しました(認知症単独は有意差なし)。

⚠ ここに注意

高齢者は下げすぎで立ちくらみ・転倒のリスク。目標は主治医と個別に決めます。

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②聞こえ・見えHEARING & VISION

聞こえ・見えを
放置しない


難聴・視力低下も修正可能な因子です。補聴器介入の試験では全体では有意差なしでしたが、認知症リスクの高い人では認知低下を抑制する可能性が示されました。

📋 患者さんへの伝え方

「聞こえにくさは耳鼻科・補聴器、見えにくさは眼科へ。放置しないことに意義があります」

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③運動・禁煙・節酒LIFESTYLE

動く・吸わない・
飲みすぎない


身体活動・禁煙・節酒は主要な修正可能因子で、血管と全身の健康を通じて脳を守ります。個々の効果量は控えめでも、方向性は一貫しています。

📋 患者さんへの伝え方

「少し息が弾む運動を無理なく続ける。禁煙はやめた時点から役立ちます。お酒は控えめに」

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④つながり・気分CONNECTION & MOOD

つながりと
気分を守る


社会的孤立・うつ・低い知的活動も修正可能な因子です。交流・趣味・学びを保ち、うつを見逃さず治療につなげることが、外来での指導です。

📋 ここに注意

気分の落ち込みや意欲低下が2週間以上続くなら相談を。「年のせい」で片づけないことが大切です。

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⑤多因子でまとめてMULTIDOMAIN

どれか一つでなく、
まとめて


食事・運動・認知トレーニング・血管管理を組み合わせた多因子介入の試験(FINGER)では、認知機能の低下が有意に抑えられました。効果は中等度で、対象はハイリスク高齢者です。

📋 患者さんへの伝え方

「できることから一つずつ、けれど複数を少しずつ。生活全体を整えることが力になります」

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COMMON MYTH

その思い込み、大丈夫?


サプリメントや脳トレをすれば認知症を防げる

特定のサプリの確かな証拠は乏しい。食事・運動・つながり・血管管理をまとめて行う方が、認知機能の維持に役立つ

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こんなときは早めに相談をRED FLAGS

早めに相談する4つのサイン

1急な物忘れ

急に進んだ・生活や仕事に支障(治療できる原因のことも)

2気分の落ち込み

意欲低下が2週間以上続く(うつ)

3聞こえ・見えの低下

会話や生活に支障が出ている

4転倒

頭を打った・くり返し転ぶ

📞 急な混乱・意識の変化・けいれんは119番を
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まとめSUMMARY

今日の3つの持ち帰りポイント


01
できることから

一度に全部でなく、できることから一つずつ

02
限界も正直に

45%は理論値。厳格降圧はMCIを減らすが認知症では有意差なし。断定しない。

03
まとめて取り組む

生活全体を整えることが、認知機能の維持に役立ちます。

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参考文献・出典REFERENCES 1/2

この動画の参考資料(1/2)

[1]

Livingston G, et al. Lancet. 2024;404(10452):572-628.ランセット委員会・14の修正可能因子

[2]

Ngandu T, et al. Lancet. 2015;385(9984):2255-63.多因子生活介入(FINGER試験)

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参考文献・出典REFERENCES 2/2

この動画の参考資料(2/2)

[3]

Williamson JD, et al. JAMA. 2019;321(6):553-561.厳格降圧と認知(SPRINT MIND)

[4]

Lin FR, et al. Lancet. 2023;402(10404):786-797.難聴介入(ACHIEVE試験)

[5]

日本神経学会. 認知症疾患診療ガイドライン2017.危険因子・予防

予防や治療のことは、主治医・かかりつけにご相談ください。

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