医知創造ラボ

"血糖を下げる薬"から
"臓器を守る薬"へ

2025-2026 糖尿病を変えた8つの論文【医師向け総まとめ】

総説 脳神経内科医が解説 所要 約12分
今日の要点TODAY'S POINT

2025-2026の糖尿病は
"臓器を守る薬"

結論

心・肝・腎を守るエビデンス、飲み薬と週1注射、
そして1型は発症前に介入する時代へ。最後に処方判断テーブルまで。

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取り上げる論文AGENDA

8つの論文を臓器別に整理する


守る対象論文(薬剤)
飲み薬の拡大① SOUL(経口セマグルチド)/② ACHIEVE(オルフォルグリプロン)
注射の負担減③ QWINT(週1回インスリン efsitora)
心・肝・心腎④ SUMMIT / ⑤ ESSENCE / ⑦ FINEARTS-HF
減量・1型⑥ CagriSema / ⑧ teplizumab
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① SOUL — ORAL SEMAGLUTIDE
14% 減

飲むセマグルチドが心血管イベント(MACE)を抑制(HR 0.86)

SOUL試験 n=9650・ASCVD/CKD合併2型/N Engl J Med 2025

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② ACHIEVE — ORFORGLIPRON
-7.6%

非ペプチドの飲むGLP-1。体重−7.6%・HbA1c−1.48%(36mg/40週)

ACHIEVE-1試験/N Engl J Med 2025(心血管アウトカムは未確立)

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経口GLP-1 2強SOUL vs ACHIEVE

優劣ではなく使い分け


観点経口セマグルチドオルフォルグリプロン
心血管エビデンス証明済(14%減)未確立
服用条件絶食・吸収条件あり食事制限なし・1日1回
供給・製造ペプチド製造化学合成(スケール大)
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③ QWINT — WEEKLY INSULIN EFSITORA
週1

基礎インスリンを年365回→52回へ。用量調整も2回 vs 8回と少ない

QWINT-2/3/4・グラルギン/デグルデクに非劣性/NEJM・Lancet 2025

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④ SUMMIT — TIRZEPATIDE × HFpEF
38% 減

肥満HFpEFでチルゼパチドが心血管死・心不全悪化を抑制(HR 0.62)

SUMMIT試験 n=731/N Engl J Med 2025(国内は心不全単独は適応外)

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⑤ ESSENCE — SEMAGLUTIDE × MASH
62.9%

MASHの消失(線維化非悪化)62.9% vs 34.3%。第3相で組織学的改善

ESSENCE試験 72週中間解析/N Engl J Med 2025

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⑥ REDEFINE 2 — CAGRISEMA
-13.7%

アミリン×GLP-1の配合剤。2型糖尿病で68週−13.7%の減量

REDEFINE 2/NEJM 2025(肥満単独のREDEFINE 1は期待未達で過信は禁物)

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⑦ FINEARTS-HF — FINERENONE
RR 0.84

非ステロイドMRAがHFmrEF/HFpEFで有効。糖尿病の有無を問わず

FINEARTS-HF n=6001/N Engl J Med 2024(心腎代謝の中核薬)

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⑧ TEPLIZUMAB — TYPE 1 DM
約2年遅延

1型を発症前に遅らせる。発症43% vs 72%、中央値48.4 vs 24.4か月

TN-10(NEJM 2019)/PROTECT(NEJM 2023)・国内KIBOU-T1D治験

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外来でどう変わるDECISION TABLE

どの臓器を守るかで薬を選ぶ


こんな患者2025-2026で考える選択
ASCVD/CKD・注射に抵抗経口セマグルチド(血糖+心保護)
HFpEF合併・肥満チルゼパチド(適応に留意)
MASH(線維化)合併セマグルチド2.4mg
基礎インスリンの負担大週1回 efsitora(2型)
1型・高リスクteplizumab(国内は治験段階)
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まとめSUMMARY

2025-2026 糖尿病の現在地


01
飲み薬と週1注射

経口GLP-1(SOUL・オルフォルグリプロン)と週1インスリンが選択肢を広げた。

02
臓器を守る

心(SUMMIT)・肝(ESSENCE)・心腎(FINEARTS-HF)を守るエビデンスが揃った。

03
1型は発症前に

teplizumabが疾患修飾を切り開く。外来は「どの臓器を守るか」で薬を選ぶ。

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血糖を下げるから、
臓器を守るへ。

本動画は教育目的の解説です。薬剤の適応・用量は最新の添付文書とガイドラインをご確認ください。

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