「痛みを感じない足」をどう守るか——
教育単独ではなく“統合ケア”で予防する
いいえ。痛みという警報が壊れている、いちばん危険なサインです
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糖尿病性末梢神経障害が進むと、防御知覚の消失(LOPS)に至ります。痛み・熱さ・圧迫を感じる力が失われると、靴擦れ・低温やけど・深爪・異物が無痛のまま潰瘍化し、感染から切断へ静かに進むことがあります(Boulton 2005/Armstrong 2017)。
「痛くないから見なくていい」ではなく、「痛くないからこそ、毎日見る」。この視点の転換が指導の肝です。
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感覚が失われた足は、傷や熱による損傷を無痛のまま受けます。だからこそ、視覚と触覚で毎日代わりに点検します。
「痛くないからこそ、足は毎日見てください。痛みで気づけない傷を、目で見つけるためです」
画鋲や小石、熱源を無痛のまま踏み込んでしまうため、屋内でも素足は避けます。
感覚が鈍った足を自分で削ると、無痛のまま皮膚を傷つけ、潰瘍の入口になります。
熱さの防御知覚が低下しているため、「熱くない」と感じる温度でも、長時間で低温やけどが起こります。
痛くないから、まだ大丈夫
痛くないからこそ、傷に気づけない——だから毎日見る
たこや魚の目は、家で削れば早く治る
感覚が鈍った足を自分で削ると、無痛のまま潰瘍の入口になる
患者教育プログラムのコクラン・レビューでは、潰瘍・切断の発生を報告した試験は少なく、教育「単独」がそれらを確実に減らすという頑健なエビデンスは不十分でした(Dorresteijn 2014)。
教育は予防の柱の1本。定期診察・適切な履物・(高リスクでは)統合的フットケアとセットで初めて有効です(Hoogeveen 2015/IWGDF 2023)。
IWGDF 2023予防ガイドラインは、足のリスクに応じて診察の間隔を変えることを推奨しています。感覚も血流も保たれていればスクリーニング頻度は低く、感覚低下・変形・潰瘍や切断の既往があるほど頻度を上げる、という原則です。
10gモノフィラメント+128Hz音叉でLOPSを客観的に拾い、足背・後脛骨動脈の触知で血流(PAD)も評価します(Boulton 2008/Singh 2005)。
ひび割れも含め、数日〜1週間で改善しない
悪臭を含む感染徴候。早急な評価を
壊死・虚血を疑う。PAD合併は特に急ぐ
急性シャルコー足を疑う
壊れた痛みの警報を目と手の点検で代わりにする
定期診察・履物・チーム医療とセットで初めて有効
治らない傷・色調の変化は様子見せずに評価を
ご視聴にあたってのお願い
この動画は一般的な情報提供であり、診断・治療の代わりにはなりません。
症状がある場合は医療機関を受診してください。
Dorresteijn 2014 (Cochrane)
Hoogeveen 2015 (Cochrane)
Bus SA 2023(IWGDF予防GL)
Schaper NC 2023(IWGDF実践GL)
Armstrong 2017 (NEJM)
Singh 2005 (JAMA)
Boulton 2008 (Phys Ther)
Boulton 2005 (ADA声明)
Lavery 2007(皮膚温モニタリング)
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次回もお楽しみに