外来でできる生活指導を 6分 で解説
生活の工夫は薬に「上乗せ」で効く。
薬は自己判断でやめないことが大切です。
CHAPTER
ガイドラインは減塩・野菜と果物・適正体重・運動・節酒・禁煙を生活習慣修正の柱に挙げます。これらは降圧薬の代わりではなく上乗せで血圧を下げます。
「生活を頑張れば薬をやめられる」は誤解。やめる・減らすは主治医の指示で。自己中断は危険です。
| 柱 | 効果の要点・注意 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ①減塩 | 塩を減らすほど降圧。食事と併用でさらに大きく下がる | 土台 |
| ②食事 | 野菜・果物中心(DASH食)で降圧 | 食べ方 |
| ③家庭血圧 | 自己測定で薬を調整すると下がる | 主役 |
| ④運動・体重 | 運動・減量で降圧。続けることが要点 | 習慣 |
| ⑤節酒 | 多量飲酒者ほど減らすと降圧 | 習慣 |
CHAPTER
塩を減らすほど血圧は下がり、食事の工夫と組み合わせるとさらに大きく下がります。まずは「汁を残す」から始めましょう。
カリウム入りの代替塩は、腎機能低下・一部の薬では使えないことも。使う前に主治医に確認を。
野菜・果物・低脂肪乳製品を増やし脂質を控える食べ方(DASH食)は、それだけで血圧を下げます。減塩とは別に効く“足し算”です。
腎機能が低下している方は果物などのカリウム制限が必要なことも。主治医の指示で個別化します。
家庭の血圧で薬を調整すると、診察室まかせより血圧が下がります。朝と晩、座って少し休んでから測り、記録して受診時に持参しましょう。
「1回の値に一喜一憂せず、記録をためて受診時に見せてください。それが治療の助けになります」
定期的な運動には降圧効果があります。体重が多めの方は、少し減らすだけでも血圧に役立ちます。ウォーキングから始めましょう。
「たまに頑張るより続けることが大切。座りっぱなしを避け、こまめに立って歩きましょう」
節酒の降圧効果は多量に飲む人ほど大きく、減らすほど血圧が下がります。禁煙は血圧そのものより、血管を守り心臓・脳の病気を防ぎます。
「たくさん飲む方ほど、減らすと血圧が下がります。禁煙は高血圧の方には必須です」
生活を頑張れば、血圧の薬はやめられる
生活の工夫は薬の“上乗せ”。自己判断でやめると危険。やめる・減らすは主治医の指示で決めます
家庭血圧が続けて高い(上が160以上などが続く)
立ちくらみが強い(下がりすぎ・薬の影響のことも)
頭痛・動悸・むくみ・息切れが続く
飲み忘れが多い・副作用が気になる
まず塩を減らし、朝晩の血圧を記録する。
生活の工夫は“上乗せ”。やめる・減らすは主治医の指示で。
一度に全部でなく、できることから一つずつ。
Appel LJ, et al. N Engl J Med. 1997.食事パターンと血圧(DASH試験)
Sacks FM, et al. N Engl J Med. 2001.減塩とDASH食(DASH-Sodium試験)
Neal B, et al. N Engl J Med. 2021.減塩塩(SSaSS)
McManus RJ, et al. Lancet. 2018.家庭血圧(TASMINH4)
Roerecke M, et al. Lancet Public Health. 2017.節酒のメタ解析
Cornelissen VA, Smart NA. J Am Heart Assoc. 2013.運動のメタ解析
予防や治療のことは、主治医・かかりつけにご相談ください。
患者配布用ハンドアウトを配布中
脳神経内科・内科の話題を
お届けします
次回もお楽しみに