手術で効くのに、重症では慎重に——その理由
がんの大手術の周術期では味方。
でも敗血症など重症では慎重に——使い方が決め手。
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| 成分 | 主な働き | 使いどころ |
|---|---|---|
| アルギニン | 創傷治癒・免疫細胞の働きを支える | 周術期で重視 |
| n-3系脂肪酸 | 過剰な炎症を抑える(魚油) | 抗炎症 |
| 核酸 | 免疫細胞・粘膜の再生を支える | 粘膜再生 |
| グルタミン | 腸管粘膜・免疫細胞のエネルギー源 | 外傷・熱傷など |
「免疫賦活/調節/調整栄養剤」はほぼ同義で使われています。
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周術期の経腸免疫栄養で、
免疫の指標が実際に改善した
— 膵頭十二指腸切除の RCT(Hamza N, et al. Pancreas. 2015)
TNF-αの低下、術後リンパ球数・CD4/CD8比の改善
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周術期の免疫栄養で、
術後の総合併症が低下(相対リスク比)
48試験・4,825例の高品質メタ解析
Matsui R, et al. Ann Surg. 2024(95%CI 0.66–0.93)
Matsui 2024(48試験4,825例・RR)/在院日数は Zhang 2012(19RCT2,331例)
瘻孔(縫合部の穴)は減る(OR 0.36/RR 0.48)
創部感染・在院日数・死亡では明確な差はなく、
万能ではない
Vidal 2014(6試験397例)/Cochrane 2018(19RCT1,099例・低品質)
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最も恩恵が大きいのは高リスク・低栄養の方。市販品を自己判断で買うより、まず主治医・NST(栄養サポートチーム)に相談を。
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| 対象・成分 | 結果 |
|---|---|
| 重症全体 | 感染↓だが死亡↓せず(死亡 RR 1.10) |
| アルギニン強化 | ICU・外傷・熱傷で優位性なし(非推奨) |
| 魚油(n-3) | 内科系ICUで有益(死亡 OR 0.42) |
アルギニンは体内で一酸化窒素(NO)になり血管を広げるため、
敗血症では慎重に。
がんの大手術では、周術期の免疫栄養が術後合併症・感染を有意に減らす(RR 0.78・0.71)。
敗血症など重症へのアルギニン強化はルーチン非推奨。魚油は内科系ICUで有益という成分差も。
術前だけより術後まで継続を。患者さんは自己判断で買わず、主治医・NSTに相談を。
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