医知創造ラボ

同じ免疫栄養剤が、
「味方」にも「要注意」にも

手術で効くのに、重症では慎重に——その理由

免疫栄養 監修:神経内科専門医 医療者&患者向け
今日のテーマTODAY'S POINT

同じ栄養剤なのに、
なぜ評価が分かれるの?

結論

がんの大手術の周術期では味方
でも敗血症など重症では慎重に——使い方が決め手。

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この動画でわかることAGENDA

5つの疑問で、すっきり理解

1
免疫栄養って何?用語と成分を整理する
2
なぜ手術で効くの?アルギニン・n-3・核酸の働き
3
本当に効果はあるの?周術期エビデンスを見る
4
いつ・誰に使うの?対象・タイミング・指針
5
注意すべき場面は?敗血症・重症の論争
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CHAPTER 01

CHAPTER

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免疫栄養って何?

05
用語と主な成分TERMS & INGREDIENTS

何が強化されているのか


成分主な働き使いどころ
アルギニン創傷治癒・免疫細胞の働きを支える周術期で重視
n-3系脂肪酸過剰な炎症を抑える(魚油)抗炎症
核酸免疫細胞・粘膜の再生を支える粘膜再生
グルタミン腸管粘膜・免疫細胞のエネルギー源外傷・熱傷など

「免疫賦活調節調整栄養剤」はほぼ同義で使われています。

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CHAPTER 02

CHAPTER

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なぜ手術で効くのか

07
作用のしくみMECHANISM

3つの成分が、回復を後押し


手術後の 回復を支える アルギニン 創傷治癒・免疫 n-3系脂肪酸 過剰な炎症を抑える 核酸 粘膜・免疫の再生
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EVIDENCE — MECHANISM
"

周術期の経腸免疫栄養で、
免疫の指標が実際に改善した

— 膵頭十二指腸切除の RCT(Hamza N, et al. Pancreas. 2015)
TNF-αの低下、術後リンパ球数・CD4/CD8比の改善

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CHAPTER 03

CHAPTER

03

本当に効果はあるのか

KEY NUMBER
0.78

周術期の免疫栄養で、
術後の総合併症が低下(相対リスク比)

48試験・4,825例の高品質メタ解析
Matsui R, et al. Ann Surg. 2024(95%CI 0.66–0.93)

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周術期のエビデンスEVIDENCE

合併症も感染も、相対リスクが低下


総合併症(RR)
0.78
感染性合併症(RR)
0.71
在院日数
−2.6日

Matsui 2024(48試験4,825例・RR)/在院日数は Zhang 2012(19RCT2,331例)

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頭頸部がん手術NOT A PANACEA

効くところと、効かないところ


瘻孔(縫合部の穴)は減る(OR 0.36/RR 0.48)

創部感染・在院日数・死亡では明確な差はなく、
万能ではない

Vidal 2014(6試験397例)/Cochrane 2018(19RCT1,099例・低品質)

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CHAPTER 04

CHAPTER

04

いつ・誰に使うのか

14
「いつ与えるか」が鍵TIMING

術前だけより、術後まで続ける


1
術前のみ
明確な優位性は示されず
2
周術期〜術後の継続
感染・在院日数が低下
🗣 患者さん・ご家族へ

最も恩恵が大きいのは高リスク・低栄養の方。市販品を自己判断で買うより、まず主治医・NST(栄養サポートチーム)に相談を。

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CHAPTER 05

CHAPTER

05

注意すべき場面

16
敗血症・重症ではCRITICAL ILLNESS

「感染は減るが、死亡は減らない


対象・成分結果
重症全体感染↓だが死亡↓せず(死亡 RR 1.10)
アルギニン強化ICU・外傷・熱傷で優位性なし(非推奨)
魚油(n-3)内科系ICUで有益(死亡 OR 0.42)
⚠️ なぜ警戒?

アルギニンは体内で一酸化窒素(NO)になり血管を広げるため、
敗血症では慎重に。

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まとめSUMMARY

今日の3つの持ち帰りポイント


01
周術期は味方

がんの大手術では、周術期の免疫栄養が術後合併症・感染を有意に減らす(RR 0.78・0.71)。

02
重症では要注意

敗血症など重症へのアルギニン強化はルーチン非推奨。魚油は内科系ICUで有益という成分差も。

03
使い方が決め手

術前だけより術後まで継続を。患者さんは自己判断で買わず、主治医・NSTに相談を。

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