核間性眼筋麻痺(INO)を、配線図で読み解く
内転できない側が病側。
輻輳が保たれるのが動眼神経麻痺との決め手。
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号令(PPRF)も外転(外転神経核)も無事なので外転は正常。MLFが切れて対側の内転指令だけが届かなくなるのがINOの本質です。
輻輳(寄り目)は保たれることが多い。輻輳はMLFを経由しない別経路のため。これが動眼神経麻痺との見分けの核心です。
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対側へ注視すると、病側の眼が正中を越えて内転できない(または遅い)。同時に外転した健側眼に外転方向の眼振が出ます。
病側は「内転できない眼」の側。眼振が派手なのは外転した健側眼ですが、責任病巣のMLFは内転障害が出ている側にあります。取り違えない。
| 亜型 | 所見 | 示唆 |
|---|---|---|
| 片側INO | 一側の内転障害+対側外転眼振 | 脳幹梗塞 |
| 両側INO | 両眼の内転障害+両側外転眼振 | 多発性硬化症 |
| WEBINO | 両側INO+正面視で両眼が外開き | 広範な両側障害 |
| one and a half | 片側水平注視麻痺+INO | PPRF+同側MLF |
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Keane JR. Arch Neurol. 2005(自験410例の単施設シリーズ)。片側性は梗塞87%・MS27%。
INOはNMOSDよりMSに特徴的
(MS 16% vs NMOSD 1.25%)
Hamza MM, et al. J Neuroophthalmol. 2022(280例)
| 病態 | 内転 | 鑑別のカギ |
|---|---|---|
| INO | 障害(病側) | 輻輳は保たれる/眼瞼下垂・瞳孔散大なし |
| 動眼(III)麻痺 | 障害 | 輻輳も障害/上下転障害/眼瞼下垂・瞳孔散大 |
| 外転(VI)麻痺 | 正常(外転障害) | 所見が逆。患側の外転ができない |
| 偽性INO(MG) | 障害(変動) | MRI陰性/易疲労・日内変動/抗AChR抗体 |
古典像は病側の内転障害+対側(外転眼)の外転眼振。眼振の派手さに惑わされない。
輻輳が保たれれば核間(MLF)の病変。動眼神経麻痺との見分けの核心。
若年・両側=MS/高齢・片側=梗塞。MRI陰性なら偽性INO(MG)を必ず鑑別。
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