医師2.6人で受診12回のパラドックス
日本の医療は、
少ない医師と細い財政基盤の上に立つ。
| 類型 | 代表国 | 財源 | アクセスの特徴 |
|---|---|---|---|
| 税方式 | イギリス(NHS)・北欧 | 税金 | 受診時は原則無料。GP登録制で専門医には紹介が必要 |
| 社会保険方式 | 日本・ドイツ・フランス | 保険料+公費 | 日本は紹介状なしで専門医に直接かかれるフリーアクセスが特徴 |
| 民間保険中心 | アメリカ | 民間保険料 | 加入プランで受けられる医療が異なる。無保険者が存在 |
| 指標 | 日本 | OECD平均 | 読み方 |
|---|---|---|---|
| 医療費 対GDP比 | 10.6% | 9.3% | 経済規模に対しては平均より高い |
| 一人当たり医療費(PPP) | 5,790ドル | 5,967ドル | 一人当たりでは平均以下 |
世界最高の高齢化率を抱えながら、一人当たりコストは平均以下に収まっている
医療費の大部分を
保険・公費が負担
カバー率のOECD平均は75%。自己負担は総医療費の12.2%/出典: OECD Health at a Glance 2025
OECD平均より
3.0年長い
予防可能死亡・治療可能死亡も低水準/出典: OECD Health at a Glance 2025
「日本の医療は世界一」という言説をよく見る
代表的な国際比較Commonwealth Fund 2024(10か国)に、日本はそもそも含まれていない
分かっているのは、米国は10か国中支出最大なのに総合評価は最下位という事実
医師数(人口千人あたり)
OECD 38か国中35位
年間受診回数(1人あたり)
OECD最高水準
医師が少ない部類の国が、
最も頻繁に受診される医療を提供
出典: Uenishi M, et al. Glob Health Med. 2026;8(1):8-12.
人口千人あたり。全国一律の低い診療報酬単価も一因
フリーアクセスの下では、受診の交通整理(ゲートキーピング)が働きにくいことも脆弱性の一つ
少子高齢化に加え、約3,500に分立する保険者間で保険料負担率に3倍超の格差があることも課題として指摘されている。
国民皆保険を
達成
Lancet誌が財政
持続性の課題を指摘
高額療養費の上限を
段階的に引き上げ・
年間上限を新設
| 国 | 制度の特徴 | 今、直面する課題 |
|---|---|---|
| イギリス | 税財源・受診時原則無料 | 待機リスト約711万件(2026年3月時点)/18週以内治療は65.3% |
| アメリカ | 民間保険中心 | 無保険者 約2,600万人/支出最大なのに総合評価は最下位 |
※イギリスは2024年7月の762.6万件から待機リストを減少させるなど改善に取り組んでいる
対GDP比10.6%・一人当たり5,790ドルで、平均寿命84.1年。国際データが示す国民皆保険の実力です。
医師2.6人/千人(OECD 35/38位)で、受診12.1回/年を支えるパラドックスの上に立っています。
2026年8月の高額療養費改正は転換点。かかりつけ医の活用と適正受診が皆保険を守ります。
ご視聴にあたってのお願い
この動画は医療制度に関する教育・情報提供を
目的としており、特定の政策への賛否を
表明するものではありません。
体調に不安がある場合は、我慢せず
医療機関を受診してください。
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