医知創造ラボ

日本の医療制度を
海外と徹底比較

医師2.6人で受診12回のパラドックス

医知創造ラボ OECD Health at a Glance 2025 2026年7月
今日のテーマTODAY'S POINT

「保険証1枚で
どこでも受診」は
世界の常識じゃない?

結論

日本の医療は、
少ない医師細い財政基盤の上に立つ。

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本日の5つの疑問AGENDA

本日のアジェンダ


1
国民皆保険の仕組み
2
医療費は高い?安い?
3
医療の「質」は世界何位?
4
医師少数×受診最多のパラドックス
5
このまま維持できる?
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①日本の国民皆保険HOW IT WORKS

1961年に達成した4点セット


国民皆保険 — 原則全員が公的保険に加入
フリーアクセス — 紹介状なしで専門医にかかれる
全国同一の診療報酬 — どこでも同じ公定価格
高額療養費制度 — 所得別の自己負担上限
この4点セットが、日本の医療アクセスを支えている
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①世界の医療保障3類型3 SYSTEMS

世界の医療保障は3つの型に分かれる


類型代表国財源アクセスの特徴
税方式イギリス(NHS)・北欧税金受診時は原則無料。GP登録制で専門医には紹介が必要
社会保険方式日本・ドイツ・フランス保険料+公費日本は紹介状なしで専門医に直接かかれるフリーアクセスが特徴
民間保険中心アメリカ民間保険料加入プランで受けられる医療が異なる。無保険者が存在
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②医療費の国際比較COST

日本の医療費は高い?安い?


指標日本OECD平均読み方
医療費 対GDP比10.6%9.3%経済規模に対しては平均より高い
一人当たり医療費(PPP)5,790ドル5,967ドル一人当たりでは平均以下

世界最高の高齢化率を抱えながら、一人当たりコストは平均以下に収まっている

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OUT-OF-POCKET
85%

医療費の大部分を
保険・公費が負担

カバー率のOECD平均は75%。自己負担は総医療費の12.2%/出典: OECD Health at a Glance 2025

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HEALTH OUTCOME
84.1

OECD平均より
3.0年長い

予防可能死亡・治療可能死亡も低水準/出典: OECD Health at a Glance 2025

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COMMON MYTH

その「世界一」、根拠は?


「日本の医療は世界一」という言説をよく見る

代表的な国際比較Commonwealth Fund 2024(10か国)に、日本はそもそも含まれていない

分かっているのは、米国は10か国中支出最大なのに総合評価は最下位という事実

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THE PARADOX
2.6

医師数(人口千人あたり)
OECD 38か国中35位

×
12.1

年間受診回数(1人あたり)
OECD最高水準

医師が少ない部類の国が、
最も頻繁に受診される医療を提供

出典: Uenishi M, et al. Glob Health Med. 2026;8(1):8-12.

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SUPPORTING STRUCTURE

少ない医師を、厚い医療資源が支える


病床(日本)
12.5床
病床(OECD平均)
4.2床
看護師(日本)
12.2人
看護師(OECD平均)
9.2人

人口千人あたり。全国一律の低い診療報酬単価も一因

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THE COST

パラドックスには代償がある


医療の代償 需要の高密度化 医師の不足・偏在 病院の経営赤字 医師への負荷集中

フリーアクセスの下では、受診の交通整理(ゲートキーピング)が働きにくいことも脆弱性の一つ

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SUSTAINABILITY

制度は転換点を迎えている


少子高齢化に加え、約3,500に分立する保険者間で保険料負担率に3倍超の格差があることも課題として指摘されている。

1961年2011年2026年8月〜
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1961年:

国民皆保険を
達成

2011年:

Lancet誌が財政
持続性の課題を指摘

2026年8月〜:

高額療養費の上限を
段階的に引き上げ・
年間上限を新設

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STRUGGLES ABROAD

海外も、別の困難と向き合う


制度の特徴今、直面する課題
イギリス税財源・受診時原則無料待機リスト約711万件(2026年3月時点)/18週以内治療は65.3%
アメリカ民間保険中心無保険者 約2,600万人/支出最大なのに総合評価は最下位

※イギリスは2024年7月の762.6万件から待機リストを減少させるなど改善に取り組んでいる

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まとめSUMMARY

今日の3つの持ち帰りポイント


01
平均以下の
コストで最長寿命

対GDP比10.6%・一人当たり5,790ドルで、平均寿命84.1年。国際データが示す国民皆保険の実力です。

02
その実力は
“タダ”ではない

医師2.6人/千人(OECD 35/38位)で、受診12.1回/年を支えるパラドックスの上に立っています。

03
制度は
当たり前ではない

2026年8月の高額療養費改正は転換点。かかりつけ医の活用と適正受診が皆保険を守ります。

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⚠️

ご視聴にあたってのお願い

この動画は医療制度に関する教育・情報提供
目的としており、特定の政策への賛否を
表明するものではありません。
体調に不安がある場合は、我慢せず
医療機関を受診してください

ご視聴ありがとうございました

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