ガイドラインが強く推奨した漢方と、否定された漢方
答えは「漢方による」です。
評価は処方と病気の組み合わせで大きく違います。
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診療ガイドライン1,955件のうち
漢方の記載は170件(8.6%)
日本東洋医学会EBM委員会 KCPG2025 H1(調査期間〜2025年9月)
| タイプ | 記載の中身 | 件数 |
|---|---|---|
| タイプA | 根拠論文があり、エビデンスレベルと推奨の強さがある | 47件 |
| タイプB | 根拠論文はあるが、レベルや推奨度がない | 65件 |
| タイプC | 根拠論文もレベルも推奨度もない | 58件 |
※ 件数はガイドラインの数であり、漢方の処方数ではありません。
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胃もたれやみぞおちの痛みが続くのに、胃カメラで異常が見つからない状態です。
「病変が見つからない」であって、症状があいまいという意味ではありません。
六君子湯は有用であり、
使用することを推奨する
【推奨の強さ:強】
【エビデンスレベル:A】
— 機能性消化管疾患診療ガイドライン2021(機能性ディスペプシア・改訂第2版)
| 試験 | 主要評価項目 | 結果 |
|---|---|---|
| 2018年 DREAM試験 | 8週後の全般的な治療効果 | プラセボより有意に良好 |
| 2014年 247人の試験 | 8週後に改善した人の割合 | 有意差なし(33.6%対23.8%) |
※ ガイドラインは、この両方の結果を見たうえで推奨を決めています。
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エビデンスの高い研究は少ない。
少数例に対するオープン試験では、
便秘の改善が認められている
— 脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018(推奨は「強く推奨する」)
大建中湯に付いていた推奨は最上位の「強く推奨する」でした。ですが根拠として引用されていたのは、10例ほどの少人数を調べた報告です。
ほかに有効な選択肢が乏しく、副作用も少ないと判断されれば、根拠が限られていても推奨は強くなり得ます。「強く推奨」を「よく効くと証明済み」と読み替えないでください。
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| 漢方 | 対象 | 推奨の強さ/エビデンス |
|---|---|---|
| 六君子湯 | 胃もたれ | 強い推奨/レベルA |
| 抑肝散 | 認知症の行動・心理症状 | 弱い推奨/レベルC |
※ 抑肝散はメタ解析で全体としては改善を示す一方、アルツハイマー病だけに絞ると有意差は消えます。
手足に力が入りにくい
ふだんと違う強い倦怠感
こむら返りが増えた
足や顔がむくむ
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末梢神経障害の予防として、
牛車腎気丸を
投与しないことを提案する
— がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療ガイドライン 2023年版
日常生活に支障が出るレベルのしびれが起きた割合。中間解析の時点で試験は中止された。
出典:GENIUS試験(Oki E, et al. Int J Clin Oncol. 2015)
胃もたれで六君子湯が出たなら、ガイドラインの推奨に沿った処方です。
力が入らない、だるい、足がつる、むくむ。気づいたら主治医に相談してください。
抗がん剤のしびれ予防に牛車腎気丸を自己判断で追加しないでください。
ご視聴にあたってのお願い
この動画は一般的な情報提供であり、診断・治療の代わりにはなりません。
処方されている漢方を自己判断で中止・変更しないでください。
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