外来の10分で、何を・どの順番で伝えるか——
目標は「まず3%」から組み立てる
いいえ。決めるのは知識ではなく、説明の「順番」です
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『肥満症診療ガイドライン2022』では、肥満症で3〜6か月を目安に現体重の3%以上、高度肥満症で5〜10%が目標とされます。
階段を初診で全部見せない。最初に見せるのは3%だけです。
外来で最も時間を浪費しやすいのが、糖質制限か脂質制限かという議論です。この論争を診察室から降ろせる無作為化試験があります。
「どちらでも構いません。3か月続けられる方を選んでください」
系統的レビューでは、毎日の自己体重測定が体重アウトカムの改善と結びつき、心理的な悪影響は認められませんでした(因果とは言えません)。
摂食障害の既往・傾向がある方には、毎日の体重測定を勧めない
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初診の時点で「必ず止まる時期が来ます。それは体の仕組みです」と予告しておくと、停滞が「失敗の証拠」から「予定どおりの出来事」に変わります。
「止まるのは当たり前です。止まったときこそ来てください」
運動を「体重を減らす手段」として説明すると、患者さんは「毎日歩いているのに減らない」と失望します。役割で説明しましょう。
「運動は「減らす」より「戻さない・筋肉を守る」ためのものです」
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食事や運動を問い詰める前に、処方箋を見てください。メタ解析が、体重増加と関連する薬剤群を示しています。
「その薬をやめれば痩せる」ではありません。原疾患のコントロールが最優先です
「将来のリスクが下がります」より、「今つらい症状が良くなります」の方が動機づけとして強い
いびき・日中の眠気・朝の頭重感を聞く
減量そのものが治療になる数少ない神経疾患
負担を下げるのは食事、症状は食事+運動
5%で組織像、10%以上で線維化の報告
減量は加齢に伴う筋肉と骨の減少を加速させ、サルコペニアや骨量減少を招きうるからです。
体重の減り方は同じでも、筋トレを含む群は除脂肪量と骨密度の低下が小さい
大規模な無作為化試験では、集約的生活介入で減量と検査値は改善したものの、主要な心血管イベントに有意差はありませんでした。
※ 対照群も減量しており「減量は無意味」という誤読も避ける。
紙に書いて共有し、達成したら次を決め直す
代謝と食欲ホルモンの生理現象だと始める前に伝える
食事と運動を問い詰める前に薬を点検する
ご視聴にあたってのお願い
この動画は一般的な情報提供であり、診断・治療の代わりにはなりません。
症状がある場合は医療機関を受診してください。
Muramoto 2014(3%の根拠)
日本肥満学会 2022(肥満症GL)
Knowler 2002(7%+週150分)
Vilar-Gomez 2015(5%・10%)
Gardner 2018(DIETFITS)
Shieh 2016(自己体重測定)
Fothergill 2016(代謝適応)
Sumithran 2011(食欲ホルモン)
Wing & Phelan 2005(維持期)
Domecq 2015(薬剤性体重増加)
Chochoł 2025(抗てんかん薬)
Foster 2009(睡眠時無呼吸)
Sinclair 2010(IIH)
Mollan 2021(IIH)
Messier 2013(膝OA)
Villareal 2017(高齢者の運動)
Look AHEAD 2013(心血管)
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外来でそのまま使える
配布資料を用意しています
次回もお楽しみに