起立性低血圧の生活指導を 5分 で解説
起立性低血圧は、まず生活の工夫で防ぐ。
薬より先に試せる方法があります。
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起立性低血圧の治療は、血圧を一定の数値まで上げることが目的ではありません。ふらつきや失神を減らし、転倒を防いで、普段どおり動けるようにすることが目標です。
だから治療は段階的に。生活の工夫で足りないとき、はじめて薬を検討します。
| 生活の工夫 | ねらい | タイプ |
|---|---|---|
| ①ゆっくり動く+力を入れる | 下半身の血液を心臓へ戻す | すぐできる |
| ②水分・塩分をしっかり | 血液の量を保つ | 基本 |
| ③おなかを締める | 内臓の血だまりを防ぐ | 器具 |
| ④頭を高くして寝る | 夜間・朝の血圧を整える | 睡眠 |
| ⑤誘因を避ける | 食後・入浴・飲酒での悪化を防ぐ | 生活 |
| ⑥薬は勝手にやめない | 誘因になる薬を主治医が調整 | 医師と |
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急に立つと血液が下半身にたまり、血圧が下がります。いったん腰かけて少し待ち、足を交差させたり、太ももやおなかに力を入れると、血液が心臓へ戻りやすくなります。
ふらついたらその場でしゃがむ・足を組んで力を入れる。倒れる前にできる応急手当です。
自律神経の障害がある方では、コップ2杯ほどの水を数分で飲むと、起立時の血圧がしっかり上がると報告されています。起床時や外出前の一杯が助けになります。
仰臥位高血圧・心不全・腎臓病がある方は、増やしすぎに注意。量は主治医と決めます。
立つと内臓や下肢に血液がたまり、脳へ届く血液が減ってふらつく
腹部を圧迫すると起立時の血圧が保たれ、ふらつきや症状が軽くなる
頭側を10〜20cmほど高くして眠ると、夜間の寝た姿勢での高血圧や夜間の尿が減り、翌朝の起立時のふらつきがやわらぎます。特に「寝ると血圧が上がる(仰臥位高血圧)」を合併する方に役立ちます。
枕を重ねるのではなく、ベッドの頭側の脚を上げる/マットの下に台を入れると姿勢が安定します。
食後、熱い風呂やサウナ、飲酒、長時間の立ちっぱなし、排便・排尿でのいきみは、血圧を下げやすい場面です。食事は少量をこまめに、入浴はぬるめで短時間を心がけましょう。
食事量を減らして回数を増やす、食後に水を飲むと、食後のふらつきがやわらぎます。
降圧薬・利尿薬・前立腺の薬などが、起立性低血圧の引き金になることがあります。ただし自己判断での中止は危険です。気になる薬は主治医に相談しましょう。
薬は勝手にやめない・減らさない。調整は必ず主治医と。
血圧が下がるのだから、水分や塩分はむしろ控えるべきだ
起立性低血圧では、仰臥位高血圧などがなければ、水分・塩分は「しっかりとる」のが基本
意識を失った、頭部を強く打った
生活に支障が出るほど繰り返す
立ちくらみに胸痛・動悸を伴う
貧血や脱水が背景にあるサイン
急に立たず、足に力を入れて。ふらついたらその場でしゃがみましょう。
水分と塩分をしっかり、おなかを締めて血だまりを防ぎます。
誘因になる薬の調整は主治医と。生活の工夫と薬を並走させます。
Gibbons CH, et al. J Neurol. 2017;264(8):1567-1582.神経原性OH・仰臥位高血圧の合意声明
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Arnold AC, Shibao C. Curr Hypertens Rep. 2013;15(4):304-12.起立性低血圧の管理の考え方
塩分・水分・圧迫は、仰臥位高血圧や心不全のある方では主治医の管理下で調整してください。
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