エビデンスに基づく運動処方を 5分 で解説
リハビリは薬物療法と併走させる治療。
種目ごとに効くポイントが違います。
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軽症(Hoehn-Yahr重症度分類2以下)の患者を対象とした在宅有酸素運動の無作為化比較試験では、診断早期から運動を始めた群で、薬の効果が切れたoff状態での運動症状の悪化が抑えられました。
リハビリは症状が進んでから追加する治療ではなく、診断直後から処方すべき治療の一部です。
| 指導項目 | 効果の要点 | 位置づけ |
|---|---|---|
| ①有酸素運動 | off状態の運動症状悪化を抑制 | 早期から |
| ②LSVT BIG | 大振幅訓練で運動症状が有意に改善 | 寡動対策 |
| ③すくみ足キュー | リズムキューで歩行・すくみが改善 | 歩行対策 |
| ④バランス・転倒予防 | 太極拳で姿勢安定性が改善、転倒も減少 | 転倒予防 |
| ⑤声・のみこみ | 集中的音声治療で発声音圧が有意に増加 | 声のケア |
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パーキンソン病では動きが少しずつ小さくなる「寡動」が進みますが、本人は変化に気づきにくいものです。1対1の大振幅運動訓練を受けた群は、他の運動法より運動症状スコアが明らかに改善しました。
「普段より大きく動く・大きく声を出す」ことを意識的に練習しましょう。
すくみ足は転倒の大きな原因です。在宅でのリズムキュー訓練(RESCUE試験)では、歩行・姿勢スコアが改善し、すくみのある方では重症度も軽減しました。
効果は訓練を中止すると減弱します。メトロノームや床の目印など、継続できる工夫を一緒に選びましょう。
姿勢が不安定で、転倒への不安から動くこと自体を避けがち
姿勢安定性が改善し、転倒が減少。効果は3か月後も持続
集中的な音声治療を受けた患者群は、発声の音圧が治療直後に平均8dB上昇し、6か月後も平均6dBの改善が維持されました。未治療群・健常群では変化がみられませんでした。
むせ込みの増加・食事時間の延長・体重減少があれば、嚥下評価と言語聴覚士への紹介を検討します。
「歩きながら計算する」ような二重課題訓練は転倒予防に効果的だ
191試験・約8000例のメタ解析では、デュアルタスク訓練に有意な改善は認められていない
強い痛みで動けない転倒
運動中の胸痛・動悸・呼吸苦
立ち上がったときの強いふらつき
誤嚥の増加や急激な症状悪化
歩幅・声・腕の振りを、いつもより一回り大きくすることを意識しましょう。
すくみ足には「いち、に」の声かけやメトロノームが助けになります。
効果の多くは継続が前提。薬物療法と並走させ、自己判断で中断しないで。
van der Kolk NM, et al. Lancet Neurol. 2019;18(11):998-1008.在宅有酸素運動(Park-in-Shape試験)
Ebersbach G, et al. Mov Disord. 2010;25(12):1902-8.LSVT BIG(Berlin研究)
Nieuwboer A, et al. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2007;78(2):134-40.すくみ足キュー(RESCUE試験)
Li F, et al. N Engl J Med. 2012;366(6):511-9.太極拳とバランス
Radder DLM, et al. Neurorehabil Neural Repair. 2020;34(10):871-880.理学療法メタ解析(191試験)
Ramig LO, et al. Mov Disord. 2001;16(1):79-83.LSVT LOUD(音声治療)
個別の運動内容・強度は主治医・リハビリスタッフにご相談ください。
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