リカバリーウェアの「一般医療機器」表示と科学的エビデンスの真実
2022年の「一般医療機器」新設により届出上の表示は認められているが、「血流5%増」の代理指標と「臨床的疲労回復」には大きな隔たりがある。
「血流が良くなる」「疲労を回復する」と宣伝すると薬機法違反(無承認医療機器の効能標榜)となる。
厚生労働省に「家庭用遠赤外線血行促進用衣」として届出されているため、所定の効能表示が可能。
救急絆創膏・ガーゼ・リカバリーウェア
リスク極めて軽微。基準データを社内保管して届出を行えば販売可能。
電子血圧計・低周波治療器
リスク比較的低い。登録認証機関による基準適合審査が必要。
ペースメーカー・人工透析
リスク高い。国の専門機関が臨床データを厳格に審査し国が承認。
加工衣類と未加工衣類(コントロール)を比較し、「着用後の血流量が平均5%以上増加すること」が客観的データの目安。
「一定の血流量の増加が認められたとしても、直ちに医療機器としての有効性があるとは判断できない」
※国自身が「血流増=疲労回復の証明ではない」と認めています。
皮膚血流量が平均5%増えた
翌朝の疲労消失・筋力回復
※この物理現象そのものは科学的に妥当です。
遠赤外線は水に吸収されやすく、皮膚表面(数ミリ以内)で大半が吸収されます。
| メーカー等の主張 | 医学的評価 | エビデンスの現状 |
|---|---|---|
| 生地による遠赤外線の再放射 | 〇(妥当) | 微細鉱物の物理現象として自然 |
| 皮膚・表在血流の微小な増加 | 〇〜△(あり得る) | 皮膚温・微小循環の局所データあり |
| 主観的な疲労感・リラックス感 | △(限定的) | 着心地やプラセボ効果の影響大 |
| 客観的な筋疲労・運動回復 | ×〜△(未確立) | 筋力やCK値での有意差は認められず |
肌触りの良い高級ウェアとして、適度な保温とリラックス効果は期待できます。
副交感神経が優位になり心地よく入眠できるなら十分に価値あり。
睡眠不足や栄養の乱れをリカバリーウェアで帳消しにすることはできません。
あくまで心地よい休息をサポートする「補助アイテム」と考えましょう。
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