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EVIDENCE CHECK研究の読み方

帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?

最新研究で分かったこと・まだ言えないこと

脳神経内科専門医 監修
帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?
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01INTRODUCTIONニュースの正体

「ワクチンを打った人は認知症が約2割少ない」
この数字、信じていいのか

ニュースで見た話

接種した人は
認知症の診断が少なかった

英国・オーストラリア・カナダで同じ方向の結果。医学の一流誌に相次いで掲載。

この動画で分かること

「関連」と「予防」は別の話

どこまで言えるのか、
どこからが未確定なのか。
数字の本当の大きさまで整理します。

帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?
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02ANSWER FIRST先に結論

3段階に分けて読む

確立していること

帯状疱疹と
神経痛を防ぐ

国が定期接種にした理由。
認知症は目的に
含まれていない。

分かってきたこと

接種者に認知症の
「診断」が少ない

3か国で同じ方向。
ただし全て生ワクチン。

まだ言えないこと

認知症を「防ぐ」
かどうか

効果の大きさ、組換えでも、
日本人でも同じか。

帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?
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03AGENDAこの動画の流れ

この動画の流れ

01
帯状疱疹の予防効果は確立している
02
認知症との関連を調べた研究と、2026年に加わったこと
03
本当にワクチンのおかげ? 3つの別の説明
04
数字の本当の大きさと、今どう考えるか
帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?
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04ESTABLISHED確立していること

帯状疱疹の予防効果は確立している

生ワクチン
約6割

帯状疱疹の発症を防ぐ効果(厚生労働省)。
接種は1回。

組換えワクチン
9割以上

接種後1年時点。5年後も9割程度を保つ。
接種は2回(厚生労働省)。

65歳の方は定期接種の対象。2025〜2029年度は70〜100歳の5歳刻みも経過措置で対象。
費用は自治体によって異なります。

出典:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」案内ページ
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02
CHAPTER 2研究を読む

認知症との関連を調べた主な研究

生ワクチンの自然実験と、組換えワクチンの観察研究は分けて読む

帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?
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05NATURAL EXPERIMENT自然実験とは

「誕生日の前後」で接種資格が分かれた偶然を使う

ふつうの比較の弱点

「打った人」と「打たない人」は
元から違う

健康に気を配る人ほど接種する。
認知症が少ないのはワクチンのせいか、
生活習慣のせいか、区別できない。

自然実験の仕組み

誕生日が1週間違うだけで
資格の有無が決まった

英国ウェールズでは
生年月日で接種資格を線引き。
前後に生まれた人は
生活習慣がほぼ同じで、
くじ引きに近い比較ができる。

出典:Eyting M, et al. Nature 2025
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06THREE COUNTRIES3か国で再現

3か国の自然実験は同じ方向(全て生ワクチン)

英国ウェールズ
約3.5人少ない

100人あたり・7年間。
相対では約20%減。

オーストラリア
約1.8人少ない

100人あたり・約7年間。
かかりつけ医の記録で確認。

カナダ
約2.0人少ない

100人あたり・約5年半。
州の制度差でも同じ方向。

数えているのは「認知症と診断された記録」。
接種資格のある人と無い人の比較で、接種した本人だけの効果ではない。

出典:Eyting Nature 2025/Pomirchy JAMA 2025/Pomirchy Lancet Neurol 2026
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07RECOMBINANT VACCINE組換えワクチンの研究

組換えワクチンは「観察研究」しかない

製剤の切り替えを利用

生から組換えへの
移行前後を比較

組換えの方が診断までの
期間が約164日長い。
「打たない人」との
比較ではない。

米国の大規模比較

接種者は未接種者より
診断が約3割少ない

GSK資金の研究。
生活習慣の差は
完全には調整できない。

2026年・施設入所者

4年間で診断が
約4分の1少ない

試験に似せた解析だが
観察研究。GSK資金。
著者も
「偏りが残る」と明記。

出典:Taquet Nat Med 2024/dos Reis Alzheimers Dement 2026/Hayes Ann Intern Med 2026
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08COMPARISON主な研究の比較

主な研究を並べて読む

研究ワクチンデザイン結果の読み方資金
ウェールズ 2025自然実験100人中約3.5人少ない/7年公的
オーストラリア 2025自然実験100人中約1.8人少ない/約7年公的
カナダ 2026自然実験100人中約2人少ない/約5年半公的
米国 2024組換え/生製剤移行の比較診断まで約164日長い不明
米国 2026組換え観察(マッチ比較)診断が約3割少ないGSK
米国 2026・施設組換え観察(試験模倣)診断が約4分の1少ない/4年GSK
白=生ワクチン/橙=組換えワクチン。数値は各論文の主要結果を丸めた表記
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092026 UPDATE2026年に加わったこと

2026年、研究は増えたが「因果」には届いていない

追加①
組換えワクチンの大規模観察研究が発表。ただし無作為化ではなく、対象は施設入所者。
追加②
13研究をまとめた解析でも「約3割少ない」方向。ただし研究間のばらつきが大きい。
追加③
カナダの論文には専門家から方法への疑義の手紙が2通掲載。内容は本動画では未確認。
進行中
組換えワクチンの無作為化試験が2026年に2件開始。主な結果は2029〜2030年以降。
出典:Hayes Ann Intern Med 2026/Zhang Vaccines 2026/Lancet Neurol 2026;25(8)/ClinicalTrials.gov
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10ALTERNATIVES本当にワクチンのおかげ?

「認知症が少ない」に成り立つ、3つの別の説明

説明①

健康な人ほど打つ

接種者は他の病気や
死亡も少ない。
自然実験はこの偏りを
小さくできる。

説明②

診断が遅れただけ

数えているのは診断の記録。
予防か診断の先送りか、
自然実験でも
区別できない。

説明③

先に亡くなった人

認知症と診断される前に
亡くなる人の割合が
違えば、診断の数に
影響する。

出典:Schnier Alzheimers Dement (N Y) 2022/Rouphael Clin Infect Dis 2026
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11LIVE VS RECOMBINANT日本で使うワクチンは

生ワクチンの結果を組換えに当てはめてよいか

生ワクチン

自然実験の根拠は全てこちら

弱毒化したウイルスそのもの。
帯状疱疹の予防効果は約6割。

組換えワクチン

日本で主に使われるが、
根拠は観察研究のみ

ウイルスの部品と免疫増強剤の組み合わせ。
仕組みが違うので、
同じ結果になる保証はない。

「組換えの方が認知症を防ぐ」と断定する記事がありますが、根拠は弱い側にあります。日本人を対象にした研究もまだありません。

出典:Taquet Nat Med 2024/Rouphael Clin Infect Dis 2026
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12READING NUMBERS「2割減」の実際の大きさ

「約2割減」は、100人中およそ3.5人

英国ウェールズ・7年間
100人中
約3.5人

接種対象になった人の方が、新たに認知症と診断された人が少なかった

相対

「約20%減」「約3割減」。印象は大きい。

絶対

100人あたり約1.8〜3.5人/5〜7年。
実際の人数。

期間

「診断まで約164日長い」は
組換え対生の比較。減った人数ではない。

出典:Eyting Nature 2025(同じ集団・同じ追跡期間の数字)
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13TAKE HOME今どう考えるか

接種の理由は「帯状疱疹を防ぐ」で十分

1
帯状疱疹と神経痛の予防効果は確立している。これだけで接種を検討する理由になる。
2
認知症予防は保証されていない「おまけ」。期待して打つのはよいが、確約ではない。
3
答えが出るのは無作為化試験の結果が揃う2030年ごろ。
それまでは「関連はある・因果は未確定」。
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14SUMMARYまとめ

まとめ:3段階で覚える

確立

帯状疱疹と
神経痛を防ぐ。
65歳は定期接種。

関連

接種者に認知症の
診断が少ない。
3か国の自然実験で
再現。

未確定

防ぐのか、
どれだけか、
組換えや日本人でも
同じか。

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15NOTICEご注意

ご視聴にあたって

情報
この動画は2026年9月時点の公開研究と
厚生労働省の案内をもとにした一般向けの解説です。
判断
接種の可否や時期は、持病や体調によって異なります。
かかりつけの医師と自治体の窓口にご相談ください。
出典
参考文献の一覧と詳しい解説は、概要欄のブログ記事に掲載しています。
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END
ご視聴ありがとうございました

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よろしくお願いいたします

詳しい解説や参考文献は概要欄・ブログ記事をご覧ください

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