最新研究で分かったこと・まだ言えないこと
接種した人は
認知症の診断が少なかった
英国・オーストラリア・カナダで同じ方向の結果。医学の一流誌に相次いで掲載。
「関連」と「予防」は別の話
どこまで言えるのか、
どこからが未確定なのか。
数字の本当の大きさまで整理します。
帯状疱疹と
神経痛を防ぐ
国が定期接種にした理由。
認知症は目的に
含まれていない。
接種者に認知症の
「診断」が少ない
3か国で同じ方向。
ただし全て生ワクチン。
認知症を「防ぐ」
かどうか
効果の大きさ、組換えでも、
日本人でも同じか。
帯状疱疹の発症を防ぐ効果(厚生労働省)。
接種は1回。
接種後1年時点。5年後も9割程度を保つ。
接種は2回(厚生労働省)。
65歳の方は定期接種の対象。2025〜2029年度は70〜100歳の5歳刻みも経過措置で対象。
費用は自治体によって異なります。
生ワクチンの自然実験と、組換えワクチンの観察研究は分けて読む
「打った人」と「打たない人」は
元から違う
健康に気を配る人ほど接種する。
認知症が少ないのはワクチンのせいか、
生活習慣のせいか、区別できない。
誕生日が1週間違うだけで
資格の有無が決まった
英国ウェールズでは
生年月日で接種資格を線引き。
前後に生まれた人は
生活習慣がほぼ同じで、
くじ引きに近い比較ができる。
100人あたり・7年間。
相対では約20%減。
100人あたり・約7年間。
かかりつけ医の記録で確認。
100人あたり・約5年半。
州の制度差でも同じ方向。
数えているのは「認知症と診断された記録」。
接種資格のある人と無い人の比較で、接種した本人だけの効果ではない。
生から組換えへの
移行前後を比較
組換えの方が診断までの
期間が約164日長い。
「打たない人」との
比較ではない。
接種者は未接種者より
診断が約3割少ない
GSK資金の研究。
生活習慣の差は
完全には調整できない。
4年間で診断が
約4分の1少ない
試験に似せた解析だが
観察研究。GSK資金。
著者も
「偏りが残る」と明記。
| 研究 | ワクチン | デザイン | 結果の読み方 | 資金 |
|---|---|---|---|---|
| ウェールズ 2025 | 生 | 自然実験 | 100人中約3.5人少ない/7年 | 公的 |
| オーストラリア 2025 | 生 | 自然実験 | 100人中約1.8人少ない/約7年 | 公的 |
| カナダ 2026 | 生 | 自然実験 | 100人中約2人少ない/約5年半 | 公的 |
| 米国 2024 | 組換え/生 | 製剤移行の比較 | 診断まで約164日長い | 不明 |
| 米国 2026 | 組換え | 観察(マッチ比較) | 診断が約3割少ない | GSK |
| 米国 2026・施設 | 組換え | 観察(試験模倣) | 診断が約4分の1少ない/4年 | GSK |
健康な人ほど打つ
接種者は他の病気や
死亡も少ない。
自然実験はこの偏りを
小さくできる。
診断が遅れただけ
数えているのは診断の記録。
予防か診断の先送りか、
自然実験でも
区別できない。
先に亡くなった人
認知症と診断される前に
亡くなる人の割合が
違えば、診断の数に
影響する。
自然実験の根拠は全てこちら
弱毒化したウイルスそのもの。
帯状疱疹の予防効果は約6割。
日本で主に使われるが、
根拠は観察研究のみ
ウイルスの部品と免疫増強剤の組み合わせ。
仕組みが違うので、
同じ結果になる保証はない。
「組換えの方が認知症を防ぐ」と断定する記事がありますが、根拠は弱い側にあります。日本人を対象にした研究もまだありません。
接種対象になった人の方が、新たに認知症と診断された人が少なかった
「約20%減」「約3割減」。印象は大きい。
100人あたり約1.8〜3.5人/5〜7年。
実際の人数。
「診断まで約164日長い」は
組換え対生の比較。減った人数ではない。
帯状疱疹と
神経痛を防ぐ。
65歳は定期接種。
接種者に認知症の
診断が少ない。
3か国の自然実験で
再現。
防ぐのか、
どれだけか、
組換えや日本人でも
同じか。
詳しい解説や参考文献は概要欄・ブログ記事をご覧ください