ニトロペン・シクレスト・OD錠……正しい使い方を一気に整理
ニトロペンやシクレストのような舌下錠は「飲み込むと効かない薬」。対応は薬の役割によって正反対になります。
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舌の下で溶かすと、口の中の粘膜から直接吸収されて、速やかに効果があらわれます。
だから、舌下錠は飲み込んでしまうと十分な効果が出ません。
「舌の下に置いて溶かす」が使い方の基本です。
本剤は舌下で溶解させ、
口腔粘膜より吸収されて
速やかに効果を
発現するもので、
内服では効果がない。
— ニトロペン舌下錠0.3mg 添付文書(適用上の注意/2023年8月改訂)
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| 剤形 | どこに入れる | 飲み込んでよいか | 水は必要か | 代表例 |
|---|---|---|---|---|
| 舌下錠 | 舌の下 | ✕ 飲み込まない | 水なしで使用 | ニトロペン・ シクレスト |
| 免疫療法錠 | 舌の下 | ○ 1分間保持後に 飲み込む | 添付文書に 水の記載なし | シダキュア |
| OD錠 | 舌の上 | ○ 唾液や水で 飲み込む | 水がなくても 服用可 | (多数あり) |
| 普通の錠剤 | 口から飲む | ○ 水で飲み込む | 水で服用 | 一般的な内服薬 |
「舌下にて1分間保持した後、飲み込む。その後5分間は、うがいや飲食を控える」(シダキュアスギ花粉舌下錠 添付文書)
「舌下=絶対に飲み込まない」と一律に覚えると、このタイプで誤ります。同じ「舌下」でも、飲み込むタイミングが決まっている薬があります。
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ニトロペンは、狭心症の発作時に使う即効性の薬。通常0.3〜0.6mg(1〜2錠)を舌下投与し、数分たっても効果が出なければ
追加投与できます(添付文書)。
追加してよい回数は、あらかじめ主治医と決めておきましょう。必ず座って服用します。ED治療薬や肺高血圧症の薬(シルデナフィル、リオシグアト等)との併用はできません。
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シクレストは1日2回、舌下で使う統合失調症の治療薬。舌下では約35%が吸収されるのに対し、飲み込んでしまうと2%未満しか
吸収されません(Citrome L, 2009)。
使用後10分は飲食を控え、決して2回分を一度に使用しない。
添付文書に追加服用の指示はないため、
飲み込んでしまっても自己判断で追加せず、
主治医・薬剤師に連絡しましょう。
追加投与が用法に
組み込まれている。
回数は主治医と事前に相談。
添付文書に追加服用の指示はない。飲み込んでしまっても、自己判断で追加しない。
シクレストは吸湿性があるため、使用直前に乾いた手でブリスターシートから取り出し、すぐに舌の下に入れます(患者向医薬品ガイド)。
シートを剥がさずに押し出すと、薬が割れることがあります。
割れても、全量を舌の下に入れれば大丈夫です。
溶けにくいときは、自己判断せず薬剤師に相談しましょう。
舌下錠は
飲み込むと効かない。
OD錠は逆に、
飲み込んでよい薬。
飲み込んでしまった
後の対応は、
「発作を止める薬」か
「毎日続ける薬」かで
正反対になる。
自己判断で
追加しない。
追加してよいかは、
あらかじめ主治医と
決めておく。
ニトロペン舌下錠0.3mg 添付文書(日本化薬)2023年8月改訂・PMDA
シクレスト舌下錠 患者向医薬品ガイド2023年9月更新・PMDA
Citrome L. Int J Clin Pract. 2009;63(12):1762-84.PMID 19840150
Burk BG, et al. Ther Adv Psychopharmacol. 2024;14.PMID 39070776
第一三共エスファ OD錠 患者向け資材2023年5月作成
シダキュアスギ花粉舌下錠 添付文書KEGG/JAPIC収載
ご視聴にあたってのお願い
この動画は一般的な医薬品情報の解説であり、
個別の患者さんの服薬指示に
優先するものではありません。
実際の服用方法は必ず
処方医・薬剤師の指示に従ってください。
狭心症の発作が15〜20分以上続く場合や、
いつもと違う強い胸痛があるときは、
救急要請を検討してください。
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薬に関する疑問は、自己判断せず主治医・薬剤師にご相談ください。