患者さん・ご家族向け / 2026年9月6日
手のふるえ、薬が効かなかったら?
「何が困るか」「何が楽になったか」「何が負担か」を伝えると、次の治療の相談が具体的になります。薬は自己判断で増やしたり、中止したりしないでください。
1 診断と、ふるえ方をもう一度確認
- いつから・どちらの手が・どんな場面でふるえるかを伝えましょう。
- 頭や声のふるえ、動きにくさ、歩き方の変化も相談の材料です。
- 処方薬・市販薬・サプリメントを含め、薬の一覧を持参しましょう。
薬が効かないことだけで、診断や手術の必要性が決まるわけではありません。1
2 同じ動作で、効き目と副作用を記録
文字を書く、食事をする、コップを持つなど、普段困っている動作を選びます。同じ動作で比べ、少し楽になったことも残しましょう。
- 服用時刻・飲み忘れと、症状が出る時間帯をメモします。
- 眠気やふらつきなど、続けにくい理由も伝えます。
- 熱い飲み物など、けがにつながる条件で試す必要はありません。
家庭で診断や薬の適否を決める検査ではなく、診察で変化を共有する記録です。
3 生活への支障が残るなら、次の相談へ
診断や薬の使い方を確認したうえで、医師と調整・変更・併用などを検討します。副作用でつらい場合や、食事・仕事に大きな支障が残る場合は、ふるえの専門施設への相談も選択肢です。2
専門施設への相談 = 手術の決定ではありません。DBSや集束超音波などは、期待する効果、リスク、実施条件、通院負担を個別に確認します。3,4
新薬への期待と、いま受けられる治療は別です。
研究報告や海外での申請だけで、日本で処方できるとはいえません。「根拠が不十分」という研究評価も、「効かないと証明された」と同じではありません。2
突然、顔の片側が下がる・片腕に力が入らない・ろれつが回らないときは119番。
いつものふるえとして予約日まで待たず、発症時刻を伝えてください。5
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生活や安全に支障がある副作用は、次回予約を待たず処方元へ連絡し、服用について確認しましょう。
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主な出典
- Bhatia KP, et al. Mov Disord. 2018;33:75–87. PMID:29193359
- Dash D, et al. Mov Disord. 2026;41:815–825. PMID:41556478(薬物治療レビュー)
- Elias WJ, et al. N Engl J Med. 2016;375:730–739. PMID:27557301
- Paschen S, et al. Neurology. 2019;92:e1378–e1386. PMID:30787161
- 国立循環器病研究センター:脳卒中のサイン(FAST)
一般的な医学情報であり、個別の診断・処方に代わるものではありません。情報確認日:2026年9月6日。