📄 ハンドアウト一覧

外来でそのまま印刷して渡せる、患者さん・ご家族向けのA4配布資料

各資料は1ページのA4印刷に最適化しています。開いたページのボタン(またはブラウザの印刷機能)からそのまま印刷できます。内容は外来生活指導シリーズのブログ記事・動画と連動しています。
🧠
シリーズ第1弾患者さん向け
脳梗塞をくり返さないための生活のポイント
再発予防の薬・血圧・生活習慣と、FASTの受診サイン。
🚶
シリーズ第2弾患者さん向け
パーキンソン病のリハビリを続けるための生活のポイント
運動の続け方・すくみ足の工夫・自宅でできるメニュー。
🤝
シリーズ第3弾ご家族向け
認知症の「困った行動」(BPSD)とうまく付き合うかかわり方
薬に頼りすぎない対応のコツと、家族の負担を減らす工夫。
💫
シリーズ第4弾患者さん向け
立ちくらみ(起立性低血圧)とうまく付き合う生活のポイント
ゆっくり動く・水分と塩分・対処動作と、受診の目安。
🧩
シリーズ第5弾患者さん向け
認知症を遠ざける生活のポイント
Lancet 2024の修正可能な危険因子を、外来指導版に整理。
🩺
シリーズ第6弾患者さん向け
高血圧とうまく付き合う生活のポイント
減塩・家庭血圧・運動・節酒を、続けられる形で。
🌀
シリーズ第7弾患者さん向け
慢性のめまい・ふらつきと上手に付き合う6つのポイント
検査で異常なしでも続くめまい(PPPD)を、少しずつ動いて慣らす外来指導版。
🩸
シリーズ第8弾患者さん向け
糖尿病と上手に付き合う生活の6つのポイント
食べる順番・量と質・食後に動く・血糖の見える化・シックデイの備え。
シリーズ第9弾患者さん・ご家族向け
てんかんと上手に付き合う生活の6つのポイント
薬を続ける・眠りを整える・誘因を避ける・安全に暮らす・発作時の対応・こころの相談。
🫀
シリーズ第10弾患者さん・ご家族向け
脂質異常症とうまく付き合う生活の6つのポイント
飽和脂肪酸を減らす・地中海食・食物繊維・運動・減量禁煙節酒・薬をやめない。FHセルフチェックつき。
🤕
シリーズ第11弾患者さん・ご家族向け
片頭痛のセルフケア ― 発作を減らす毎日の習慣
頭痛ダイアリー・睡眠・運動・食事・ストレス対処・薬の使いすぎ注意(MOH)。危険な頭痛の受診サインつき。
🦶
シリーズ第12弾患者さん・ご家族向け
尿酸値を下げる生活のポイント ― 高尿酸血症・痛風のセルフケア
プリン体はゼロ不要・お酒は種類より総量・甘い飲み物・水分・ゆっくり減量・薬をやめない。痛風発作時の対応つき。
🤧
シリーズ第13弾患者さん・ご家族向け
かぜの正しいセルフケアと受診の目安
かぜに抗生物質は効かない・鼻水の色で薬は決まらない・咳は長引くのがふつう・はちみつは1歳未満NG・サプリで予防はできない。大人と子どもの受診サインつき。
🖐️
シリーズ第14弾患者さん・ご家族向け
手根管症候群のセルフケアと受診の目安
セルフケアの柱は夜の装具(手首をまっすぐ保つ)・手を休めるだけでは治りにくい・母指球のやせや力の低下は手術のサイン。妊娠や糖尿病など背景疾患と受診の目安つき。
🫘
シリーズ第15弾患者さん・ご家族向け
慢性腎臓病(CKD)の生活のポイント
いちばん確かな柱は減塩・たんぱく質は自己判断で極端に抜かない・運動はしてよい・食事全体の質・禁煙は腎保護そのもの。むくみ・尿の異常など受診の目安つき。
🦵
シリーズ第16弾患者さん・ご家族向け
むずむず脚症候群(RLS)の生活のポイント
まず見直す市販薬・刺激物・鉄は測ってから補う・運動はしてよい・睡眠と生活習慣を整える。増強現象など受診の目安つき。
😌
シリーズ第17弾患者さん・ご家族向け
検査で異常がないのに気になってしまうときの生活のポイント
不安が体に症状を作るしくみ・カフェインとお酒の見直し・眠りと運動・その場でできる呼吸法・決まった医療機関で経過をみることの大切さ。こころの専門医への相談の目安つき。
🔥
シリーズ第18弾患者さん向け
逆流性食道炎(GERD)と付き合うための生活のポイント
体重を減らす・寝るときの工夫(頭側を高く・夕食から3時間)・左向きで寝る・禁煙・食べ物は自分のトリガーを見つける・おなかに圧をかけない。受診サイン・お薬の注意つき。
🦶
シリーズ第19弾患者さん・ご家族向け
糖尿病性末梢神経障害のフットケア(足の手入れ)のポイント
毎日足を見る・触る、素足を避けて靴の中を確認、爪やたこを自分で削らない、低温やけどに注意、足を清潔に保つ、禁煙と血糖コントロール。「痛くないから大丈夫」ではなく毎日の点検が肝心。受診サインつき。
🚽
シリーズ第20弾患者さん向け
慢性便秘とうまく付き合う生活のポイント
「毎日出ない=便秘」ではない。水溶性食物繊維を少しずつ、足台を使ったトイレの姿勢、起床後・食後の習慣と便意を我慢しない工夫、運動と水分、お腹のマッサージ。血便・体重減少など受診サインつき。
⚖️
シリーズ第21弾患者さん向け
無理なく体重を減らすための生活のポイント
最初の目標は今の体重の3%。毎日1回の体重測定、続けられる食べ方を選ぶ考え方、体重が止まる時期は体の自然な反応であること、運動は「減らす」より「戻さない」ために効くこと。薬・摂食障害・高齢の方の注意と相談の目安つき。
🤧
シリーズ第22弾患者さん向け
花粉症・アレルギー性鼻炎と上手につきあうコツ
「眠くないから大丈夫」は当てにできない。症状に合わせた薬の使い分け(鼻づまりは点鼻薬・目のかゆみは点眼薬)、市販点鼻薬の使いすぎ注意、鼻うがい・マスクの活用、舌下免疫療法という選択肢。受診の目安つき。
👁️
シリーズ第23弾患者さん向け
顔面神経麻痺と回復までの過ごし方
顔が動かないときに、いちばん急ぐのは「目」を守ること。まぶたが閉じきらない目の乾きと守り方、続けられる方法の選び方、リハビリは強く動かすことではないこと、回復を助ける効果と後遺症予防でわかっていること・いないこと。受診の目安つき。
🧪
シリーズ第24弾患者さん向け
脂肪肝と言われたら
健診のALTが30を超えたら、まず相談を。目標は「体重の何%か」で考えること(5%で脂肪、7%で炎症、10%で硬さ)、歩く以外の運動でもよいこと、やせていても脂肪肝はあること、お酒の量を正直に伝える意味。受診の目安つき。
🤒
シリーズ第25弾患者さん・ご家族向け
インフルエンザ・コロナと言われたら
薬は早いほど効くが全員に必須ではない・検査陰性でも否定できない・学校や保育所をいつまで休むか(発症後5日など)・家でうつさない工夫は最初の1日半が勝負・子どもの異常行動は薬のせいとは限らない。受診の目安つき。
🍚
シリーズ第26弾患者さん向け
鉄が足りない貧血と言われたら
やめどきはヘモグロビンではありません(正常に戻ってからさらに3か月ほど)。鉄剤は空腹時に1日1回・飲めないときの工夫、便が黒くなるのは心配ないこと、鉄剤はお茶で飲んでよくビタミンCを足す必要もないこと、食事だけでは治らないこと、そして「なぜ鉄が足りないのか」を調べる意味。受診の目安つき。
✍️
シリーズ第27弾患者さん向け
手のふるえ(本態性振戦)と言われたら
お酒でふるえが軽くなるのは本当だが、効くのは1時間ほどで切れたあとに強くなることがあり、治療には使えないこと。コーヒーは一律にやめる必要がないこと。書くものや食器の工夫(太めのペン・重めのコップ・八分目)。薬を始めるかは「ふるえの大きさ」ではなく生活の困り方で決めること。受診の目安つき。
🚭
シリーズ第28弾患者さん向け
禁煙を、外来で進めるために
禁煙は意志の強さの問題ではなく保険で治療できること(12週間・5回)。加熱式に替えただけでは禁煙にならないこと。貼り薬を使うときに守ること。体重は増えるが幅があり、それでも心臓・血管には得なこと。また吸ってしまっても失敗ではないこと。相談の目安つき。
🤕
シリーズ第29弾患者さん向け
緊張型頭痛・肩こり頭痛のセルフケア
頭痛薬は週2日まで・頭痛ダイアリーを2週間・日常動作で悪化する頭痛は別のタイプかも・肩こりとは正直に付き合う(姿勢を直せば治るとは言い切れない)・多くはよくなるが慢性化を防ぐ鍵は薬の飲みすぎを避けること。受診の目安つき。
🦵
シリーズ第30弾患者さん向け
両足のむくみとのつきあい方
むくみに弾性ストッキングを買う前に、主治医に足の脈を診てもらうこと。脈が触れても、心臓・糖尿病の神経障害・皮膚の状態の確認が要ること。最近始めた薬や市販薬でむくむことがあり、その場合は薬を足すより見直しが先なこと。足を上げる・同じ姿勢を切る・体重を記録する。受診の目安つき。
🦴
シリーズ第31弾患者さん向け
骨粗鬆症とのつきあい方
痛くないことは、進んでいない証拠にはならないこと。国の検診は40〜70歳の女性に5歳ごと、くわしく調べるならDXAであること。すでに背骨や脚のつけ根を軽い力で折れた方は骨密度の数字を待たずに相談してよいこと。注射の薬は間隔をあけず自己判断でやめないこと。カルシウムのサプリだけでは骨折予防にならないこと。受診の目安つき。
💧
シリーズ第32弾患者さん向け
頻尿・尿もれとのつきあい方
中心は「急に・我慢できない」尿意で、もれはあってもなくても過活動膀胱と呼ぶこと。目安は日中8回・寝てから2回だが、大切なのは困っている度合いであること。水分を極端に控えるのは禁物で、見直すのは寝る前の水分・お酒・カフェインからであること。薬より先に骨盤底筋と膀胱訓練から始めること。お年を重ねた方では抗コリン薬ともの忘れとの関連が指摘されていること。受診の目安つき。
💤
当直用医療者向け
てんかん重積、麻酔薬・挿管に踏み切るか
難治性てんかん重積で持続静注麻酔薬に進むかを、発作型と意識レベルで分けて整理したA4・2枚。難治例の71.7%は挿管されずに治療され52.7%が良好転帰だったこと。けいれん性RSEとNCSE with comaでは正当化されるが、意識が保たれたNCSEと焦点運動発作性重積では役割が乏しいこと。t1・t2の意味と「30分ルール」が適用される範囲。導入前の3ゲートと導入後の4原則。そして入院前ADLは1年後の機能低下を予測しないこと。
🍶
シリーズ第33弾患者さん向け
お酒とのつきあい方を決める
お酒の量は「杯」ではなくグラムで数えること(量mL×度数÷100×0.8)。1週間の合計を書き出す記入欄つき。男性40g・女性20gは「ここまで飲んでよい」という量ではなく、ここから下げていく出発点であること。ゼロにしなくても今より減れば意味があること。そして、けいれんや幻覚の既往・朝の手のふるえ・迎え酒がある方は、自分の判断で急にやめてはいけないこと。相談先つき。
💧
シリーズ第34弾患者さん向け
熱中症・脱水の水分補給ガイド
飲み物は3段階で選ぶこと(①普段は水・麦茶 ②汗をかいている最中は塩分の入ったもの ③脱水したときに経口補水液)。経口補水液は国が定めた病者用食品で、スポーツドリンクよりナトリウム・カリウムが約3〜4倍多く、毎日飲む物ではないこと。のどの渇きは運動する方には使えるが、高齢者は当てにせずお薬・食事のときに必ずコップ1杯決めておくこと。腎臓・心臓・糖尿病の治療中は主治医に確認すること。受診・救急の目安つき。
😴
シリーズ第35弾患者さん向け
CPAPを続けるための3つの確認
「4時間」は日中の眠気が取れる線であって、ゴールではないこと(日中しっかり起きていられる力は6時間、生活のしやすさは7時間半)。眠気が取れないとき、圧の設定を変えても続けやすさは変わらないとされていること。先に確かめるのは、朝まで着けていられた日数・鼻づまり・体重の3つ。やめると2週間で眠気と朝の血圧が戻り、続ければ眠気は1晩から変わること。マウスピースや横向き寝の限界、次の受診を待たずに相談してほしいことつき。
🚶
シリーズ第36弾患者さん向け
転ばない体に必要な、もう一つの練習
「足腰を鍛えましょう」だけでは、転ぶ回数はあまり減らないこと。効果がはっきりしているのは片脚立ちのように「わざとバランスを崩す練習」で、いちばん減っていたのは筋力の運動と両方やったグループだったこと。目安は週2回・1時間・半年。ふらつきの原因になりやすい薬は血圧の薬とひとまとめにできず、見直すのは利尿薬・睡眠薬・強い痛み止め・てんかんの薬、そして薬の数そのものであること。ふくらはぎを両手で囲む指輪っかテスト、ビタミンDは足りない人が毎日少しずつとるもので増やしても減らないこと、次の受診を待たずに相談してほしいことつき。
🌙
シリーズ第37弾患者さん向け
睡眠薬は、正しく減らせば卒業できます
眠れないからと自分で量を増やさないこと、自己判断で急にやめたり隔日に飛ばしたりしないこと(反跳性不眠が起こります)。薬を減らす話の前に「眠り方の練習」を先に置くこと——眠くなってから床に入り、眠れなければ一度起きる。毎朝同じ時刻に起きる。「今夜も眠れなかったらどうしよう」の思い込みをゆるめる。寝る前に体の緊張をゆるめる。早寝早起きやカフェインを控えるといった生活習慣を整えるだけでは不眠症は治りにくいこと。減らすときは主治医と一緒に少しずつで、この練習を組み合わせたグループのほうが薬をやめられた人がはっきり多かったこと。ペースは一人ひとり違い主治医が個別に決めるので、自己判断で決めないこと。依存や反跳の起きにくい薬への置き換えという選択肢、記入欄と早めに相談してほしい目安つき。
💓
シリーズ第38弾患者さん向け
飲み忘れたときの約束と、脈の確かめ方
心房細動で血液をさらさらにする薬をのんでいる方へ。1回や2回の飲み忘れで脳梗塞が起きるわけではなく、危ないのはそこから飲まない日が続いてしまうこと。だから「気づいたときどうするか」を担当の先生に書いてもらう記入欄をつけました。脈は指で触るより家庭用の血圧計のほうが正確で、朝晩測って20回分ためると意味が出てくること。お酒は減らした分だけ発作が減り、コーヒーはやめなくてよいこと(やめた人のほうが再発が多かった研究があります)。抜歯や胃カメラで自分の判断で薬を止めないこと、すぐ連絡してほしいときつき。
🦷
シリーズ第39弾患者さん・ご家族向け
むせる方の誤嚥(ごえん)予防で、いちばん大事なこと
在宅で介護している方へ。とろみを足す前に、まず毎食後の歯みがき(難しければ1日2回を切らさない)から。うがいだけでは汚れは落ちないこと、入れ歯の方は外して歯ぐきと舌もブラシで。あごを軽く引く・一口を少なく・口の中が空になってから次の一口という今日からの工夫。とろみは「かけたら終わり」にせず主治医と定期的に見直すこと。むせるからといって食べさせない・水を取り上げないはしないこと。発熱をくり返す・食事に時間がかかる・体重が減る・声がかすれるときは早めに相談。記入欄つき。
⚖️
シリーズ第41弾患者さん・ご家族向け
心不全の毎日の自己管理 ― 体重・むくみ・食事のこと
心不全と診断された方とご家族へ。毎日同じ条件で体重を測る(朝おきてトイレのあと・同じ服装)こと、体重だけを見ていれば安心ではないこと、むくみは毎日同じ場所(すねの前)を見ること。息切れ・3日で2kgの増加・むくみの3つが出たら様子を見ずに連絡すること。食事は目標のグラム数を追うのではなく「いつもより濃い味を1つ減らす」から。水分は主治医に言われていなければ自己判断で減らさないこと。記録がつらいときは、それも伝えてよいこと。「連絡する体重」と連絡先の記入欄、2週間分の体重記録欄つき。
🧠
認知症×生活習慣病 第1弾患者さん・ご家族向け
高血圧と認知症のこと ― いま何をすればよいか
血圧を指摘された方とご家族へ。「血圧を下げれば認知症を防げる」とはまだ言い切れないこと、効いているのはいま測っている血圧より中年期の血圧であること、増えるのはまず血管性認知症でアルツハイマー病には同じ関連が見られなかったこと。厳しく下げた大規模試験ではっきり減ったのは軽度認知障害のほうだったこと。そして「下げすぎると認知症になる」という話は血圧の変化を観察して分類した研究であって降圧薬の研究ではないので、自己判断で薬を減らさないこと。ふらつきは薬をやめずに主治医へ伝える。血圧の目標記入欄と2週間の家庭血圧記録欄つき。
👂
認知症×生活習慣病 第3弾患者さん・ご家族向け
難聴と認知症のこと ― いま何をすればよいか
聞こえにくさが気になる方とご家族へ。難聴は認知症の危険因子として最大とされますが、補聴器で認知症を防げるとまでは言えません(いちばん大きな試験では差がつきませんでした)。一方で「困っていないから大丈夫」はあてにならず、検査で難聴と判定された人の半分ほどしか自覚していませんでした。まずは聴力検査を受けること、使うなら続けること、そして転倒が少なくなっていたことなど、認知症以外の理由もまとめています。急に片耳が聞こえなくなったときは様子を見ずに受診を。相談メモ欄つき。
🧠
認知症×生活習慣病 第2弾患者さん・ご家族向け
コレステロールと認知症のこと ― いま何をすればよいか
LDLコレステロールを指摘された方、すでにお薬で治療中の方とご家族へ。「下げれば防げる」とはまだ言い切れないこと、効いているのはいま測っている値より中年期の値であること。高齢になって値が下がってきたのは「良くなった」ではなく体の変化の先ぶれかもしれないので、自己判断せず担当の先生に伝えること。そして「コレステロールの薬を飲むと認知症になる」という話のもとになったのは寄せられた報告を集めたもので、飲んだ人と飲まなかった人を比べて確かめたものではないこと。物忘れが気になっても薬をやめる前に担当の先生へ。コレステロールの目標値は人によって違うのでこの紙には書いていません。相談メモ欄つき。
🩸
認知症×生活習慣病 第4弾患者さん・ご家族向け
糖尿病と認知症のこと ― いま何をすればよいか
糖尿病で通院中の方とご家族へ。糖尿病があると認知症は増えますが、「血糖を下げれば認知症を防げる」ことを確かめた試験はまだありません。それでも手がかりは3つ——糖尿病の期間が長いほど関連が大きいので早めに手を打つこと、空腹時血糖が良くても食後の血糖が高いことがあるので空腹時だけで安心しないこと、そして下げすぎ(低血糖)は避けたいので、ふらつき・冷や汗・意識がもうろうとしたことがあれば回数を主治医に伝えること。血糖の目標値は人によって違うのでこの紙には書いていません。相談メモ欄つき。
🚭
認知症×生活習慣病 第5弾患者さん・ご家族向け
たばこと認知症のこと ― いまからやめて間に合うのか
禁煙を迷っている方とご家族へ。「もう何十年も吸ってきたのに、いまさらやめて意味があるのか」を直接調べた研究があります。やめた人では認知症リスクの上昇が見えなくなっていること、ただしそうなるまでには数年かかり、何年かかるかは研究によって幅があってひとつの年数には決められないこと。早くやめるほど取り戻せますが、ゼロにはなりません。本数を半分に減らした人では、やめた人と同じ結果は確認されていないこと。加熱式たばこと認知症を調べた研究はまだないこと。やめても頭がぼんやりすることはなく、体重が増えてもまず禁煙を優先してよいこと。やめ方はひとりで我慢しなくてかまいません。相談メモ欄つき。
⚖️
認知症×生活習慣病 第6弾患者さん・ご家族向け
体重と認知症のこと ― 大事なのは「いつの体重か」
体重の変化が気になる方とご家族へ。「太っていると認知症になる」とも「高齢の方は少しふっくらしているほうがよい」とも言われますが、この2つは体重を測った時期が違います。40代〜50代の体重は将来の脳に関わると報告されている一方、60代・70代で測るとその関係は出ていないこと。高齢の「やせ」は、認知症では診断される何年も前から体重が減っていくためで、太ることを勧める根拠にはならないこと。半年で5%以上、思い当たる理由がないのに減ったら、認知症とは限らないのでまず原因を調べること。月に1回、同じ条件で測って記録すること。そして「減らせば認知症を防げる」とはまだ言えないこと。減らし方は書いていません(主治医と決めてください)。体重の記録欄・相談メモ欄つき。
🍺
認知症×生活習慣病 第7弾患者さん・ご家族向け
お酒と認知症のこと ― 「少量なら脳にいい」は本当か
お酒を飲む方とご家族へ。「少量なら脳に良い」とも「少しでも脳には悪い」とも言われますが、この2つは調べ方が違います。認知症になった人の数を追いかけた研究では少量の人がいちばん少なく見える(Jカーブ)一方、脳の画像を撮った研究や生まれつきの体質を使った研究では、少量が守るという結果になっていないこと。「飲まない人」には体を悪くしてやめた方が混ざるため不利に見えることがあるものの、それだけでは全部を説明できないこと。どの調べ方でも一致するのは「多く飲むほど不利」という側だけであること。純アルコール量の計算式と主なお酒の目安表、そして厚生労働省の「男性40 g・女性20 g」が飲んでよい量ではなく、同ガイドラインに「個々人の許容量を示したものではありません」と書かれていること。毎日飲んでいる方が自己判断で急にやめると離脱症状で危険なことがあるため、減らし方は主治医と決めること。いまの量の記録欄・相談メモ欄つき。
🧠
認知症×生活習慣病 第8弾(まとめ)患者さん・ご家族向け
「アルツハイマー型」と血管のこと ― 診断されても血管の変化と無縁ではない
「アルツハイマー型」と言われた方とご家族へ。脳を実際に調べた研究では、アルツハイマー型の変化だけを持つ人より、血管の変化も一緒に持っている人のほうが多く見つかったこと。変化があっても発症していなかった人もいて、「変化がある=必ず発症する」わけではないこと。中年期からの血圧・血糖・たばこが何十年もあとになって効いてくること。MRIで白質病変や年齢相応の変化を指摘されても、あわてなくてよく治療が必要という意味でもないこと。そして「血管を守れば認知症を防げる」と証明されたわけではないが、脳卒中や心筋梗塞を防ぐことははっきりわかっていること。相談メモ欄つき。
👁️
認知症×生活習慣病 第9弾患者さん・ご家族向け
見えにくさと認知症のこと ― 白内障の手術で「取り戻せる」ことがあります
見えにくさが気になる方とご家族へ。2024年、認知症の危険因子に新しく「見えにくさ」が加わったこと。白内障の手術を受けた人ではその後の認知症が少なかったという研究があること。ただしそれは「手術を受けられる人がもともと健康なだけ」かもしれず、視力を戻さない緑内障の手術と比べると関連が消えたこと。それでも「手術で認知症を防げる」と証明したランダム化比較試験は一つもなく、日本のデータでも認知症そのものとは関連が見られなかったこと。視力低下の寄与度は測り方で1.8%〜19.0%まで変わること、そして「見えにくさ→認知症」とは向きが逆の病気もあること。相談メモ欄つき。
💓
認知症×生活習慣病 第10弾患者さん・ご家族向け
心房細動と認知症のこと ― その薬は、脳梗塞を防ぐための薬です
心房細動(脈の乱れ)と診断された方・ご家族へ。血液を固まりにくくする薬は脳梗塞を防ぐための薬であり、認知症を減らす薬としてはまだ確かめられていないこと。自己判断で薬をやめてはいけないこと。心房細動のある人では、脳梗塞を起こしていなくてもその後の認知症が多いという報告があること。ただし薬を使っている人で認知症が少なく見えた研究も、バイアスを抑えて見直すと差が消え、大きなランダム化試験でも効果は確かめられなかったこと。それでも「薬は要らない」という意味ではないこと。相談メモ欄つき。
😴
認知症×生活習慣病 第11弾患者さん・ご家族向け
睡眠時無呼吸と認知症のこと ― その治療は、眠気と脳梗塞を防ぐためのものです
睡眠時無呼吸症候群(OSA)と診断された方・大きないびきを指摘されたご家族へ。無呼吸があると認知症リスクが高まるという報告がある一方、CPAPで認知症を防げると証明されたわけではないこと、それでも日中の眠気改善や脳梗塞予防のためにCPAP治療が不可欠であることを、一次文献の範囲で簡潔にまとめています。相談メモ欄つき。
💧
認知症×生活習慣病 第12弾患者さん・ご家族向け
腎機能の低下と認知症のこと ― 腎臓を守ることは、脳梗塞を防ぐ盾になります
健診で「eGFR低下」「尿蛋白」を指摘された方・ご家族へ。eGFRの低下や蛋白尿があると、その後の認知症が約1.3〜1.5倍多いと報告されていること。脳と腎臓はどちらも「低抵抗・高血流」の血管を共有していて、大動脈の硬化による拍動の圧が糸球体と脳の深いところの血管を同時に傷めること。ただし「腎臓の数値を良くすれば認知症を防げる」と証明したランダム化比較試験は存在しないこと。それでも減塩と血圧管理で腎臓を守ることは、明らかな脳梗塞を1回も起こさせないための確かな盾になること。家庭血圧と減塩・脱水を防ぐ水分・市販の鎮痛薬(NSAIDs)の連用注意・健診結果を放置しないという今日からの4項目つき。相談メモ欄つき。
🧩
認知症×生活習慣病 第14弾患者さん・ご家族向け
まとめて取り組む、を考えるとき ― 「認知症にならない」と確かめられたわけでは、ありません
健診で血圧・血糖・コレステロールなど複数の数値を指摘された方・ご家族へ。運動・食事・頭を使うことをまとめて続けると検査の点数は少し良くなること。ただし「認知症になる人が減った」と確かめられた研究は、いまのところ無いこと。「多ければ多いほど良い」ではなく、いちばん効いたのは運動と頭を使うことの2つの組み合わせだったこと。続けられた人ほど差が出ていたこと。血圧・血糖・コレステロールを放っている方ほど、取り組む値打ちが大きいという結果だったこと。そして運動を増やすと体の痛みは増えるので、痛くなったら休む・種目を変える・相談することが大事なこと。「週に何回・何分」は指示せず、担当の先生に相談する形にしてあります。相談メモ欄つき。
🔗
認知症×生活習慣病 第13弾患者さん・ご家族向け
生活習慣病の重なりと認知症のこと ― 「全部100点」でなくていい、最初の一歩の話
健診で血圧・血糖・脂質・体重など複数の項目を指摘された方・ご家族へ。生活習慣病はインスリン抵抗性や内臓脂肪、慢性の微小な炎症という同じ根っこから同時多発すること。糖尿病・脳卒中・心筋梗塞は1疾患で1.7倍、2疾患で2.9倍、3疾患で4.9倍と、重なるほど認知症リスクが跳ね上がること(UK Biobank 20万人の追跡)。それでも遺伝的にリスクが高い人でも、好ましい生活習慣の組み合わせで発症リスクが32%下がったこと(JAMA 2019)。危険因子が重なっているからこそ、1日15分の早歩きや減塩という1つの改善が血圧・血糖・脂質・体重を同時に動かす「逆ドミノ倒し」になること。そして、お薬の自己判断での中断は危険であること。相談メモ欄つき。
← 診断ツール一覧へ戻る