内科医・かかりつけ医向けにやさしく解説
かぜに抗菌薬はいらない
正しいセルフケアと、受診の目安 ― 外来でそのまま使える説明
ふつうのかぜはほとんどがウイルス。抗菌薬は効かず、下痢・発疹などの害と薬剤耐性菌が残るだけ。咳は2〜3週間続くのがふつうで、あわてて薬を足すより、危険サインだけを見逃さないことが大切です。
3まず正したい、3つの誤解
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① 抗菌薬でかぜが早く治る → 誤り
かぜの原因はほぼウイルス。抗菌薬(=細菌の薬)は効かない「念のため」で飲むほど、下痢・耐性菌の害だけが残る
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② 黄・緑の鼻水=抗菌薬が必要 → 誤り
色のついた鼻水はウイルスのかぜでもふつうに出る
鼻水の色だけで、抗菌薬の必要性は決まらない。
😮‍💨
③ 咳が長引く=こじれた・薬不足 → 誤り
かぜのあとの咳は2〜3週間続くのがふつう
「まだ治らない=薬が足りない」ではない。あらかじめ経過を伝えるのが有効。
薬に頼らない、家でできるケア
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咳(1歳以上)― はちみつ
1歳以上の子ども・大人の夜の咳に、小さじ1〜2。市販の咳止め成分に劣らない報告も。1歳未満には絶対に与えない(乳児ボツリヌス症)
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鼻づまり・全身 ― 鼻うがい・休養・水分
鼻づまりに生理食塩水の鼻うがい(水道水は不可)。休養と睡眠、脱水を避ける水分を。「たくさん飲めば早く治る」わけではない。
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サプリ・市販薬 ― 過度な期待はしない
ビタミンC・亜鉛で予防はできない(亜鉛は副作用も)。市販の総合感冒薬は6歳未満に推奨されず、症状に合わせ最小限に。
!“ただのかぜ”ではないサイン(受診の目安)
1息切れ・ゼーゼー・胸の痛みなど、呼吸が苦しい
2高熱が4〜5日以上続く/いったん下がった熱がぶり返す
3症状が10日たっても改善しない・悪化する
4水分がとれずぐったり・反応がにぶい(脱水)
⚠️ 高齢者・乳幼児・妊娠中・持病のある方は、早めに相談を
出典: 抗微生物薬適正使用の手引き 第二版(厚生労働省 2019)/Kenealy & Arroll 2013 Cochrane・Ebell 2013 Ann Fam Med・Oduwole 2018 Cochrane・Hemilä 2013 Cochrane・Nault 2024 Cochrane・King 2015 Cochrane ほか
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