医知創造ラボ
「見えない」のか「気づかない」のか
同名半盲と半側空間無視
似て見えて別の障害 — ベッドサイドでの見分け方とリハビリの考え方
12つの障害の正体
同名半盲
視覚そのものが「見えない」
  • 本態:視覚入力の欠損
  • 病巣:視索〜視放線〜後頭葉(視覚路)
  • 病識:ありやすい(自覚できる)
半側空間無視
見えているのに「気づかない」
  • 本態:空間性注意の障害
  • 病巣:右半球・側頭頭頂接合部
  • 病識:乏しい(病態失認)
Q
決め手は1問 ——「見えていないのか、見えているのに気づかないのか」
2ベッドサイドで見分ける
検査同名半盲半側空間無視
対座法・視野計境界の明瞭な欠損正常なことが多い
線分二等分ほぼ正中健側へ偏る
抹消試験探せば拾える患側を消し残す
模写・描画おおむね保たれる患側が欠ける
3「プリズム」は両者で意味が正反対
同名半盲のプリズム
位置づけ:置換(substitution)
像を見える側へ光学的に動かす
半側空間無視のプリズム
位置づけ:順応(adaptation)
ずれた正中を戻し、注意を再較正
リハビリの目標は「視野や注意を完全に戻す」ことより、「ぶつかる・読めない・見落とす頻度を減らす」こと。
※ 本図は一般的な情報提供です。個別の診断・治療は医療機関にご相談ください。