内科医・かかりつけ医向けにやさしく解説
尿酸を下げる
生活の5つのポイント(+薬)
食事・お酒・甘い飲み物・水分・ゆっくり減量 ― 目標6.0へ、痛風発作を防ぐ
生活改善は薬の“代わり”ではなく“土台”。プリン体ゼロは不要で、動物性の摂りすぎと、お酒・甘い飲み物の総量を見直すことがカギ。ただし目標6.0以下には、薬との併用が前提です。
5尿酸を下げる生活の5つのポイント(+薬)
🍖
① 食事 ― プリン体ゼロは不要
尿酸の多くは体内でつくられ、食事由来は一部。減らすのは肉・魚介・内臓など動物性の摂りすぎ
低脂肪の乳製品は、むしろリスクを下げる味方。
🍺
② お酒 ― 種類より総量
量が増えるほどリスク上昇。ビールが最もリスクだが「ビールだけ/蒸留酒ならOK」は誤解
純アルコール20g/日以下・休肝日を。
🥤
③ 甘い飲み物 ― 果糖を減らす
プリン体だけでなく果糖(清涼飲料・果汁)が独立した危険因子
無糖飲料や水・お茶に置き換えるだけでも違う。
💧
④ 水分 ― 尿量2Lを目標
水・お茶で1日尿量2L目安。おもな目的は尿路結石の予防
甘い飲料は逆効果、お酒は水分の代わりにならない。
🏃
⑤ ゆっくり減量・運動
肥満是正は有効だが緩やかに。急な減量・絶食はむしろ一過性に悪化
息が少し上がる程度の有酸素運動を続ける。
💊
⑥ 薬とのつきあい方
生活だけで6.0以下は多くで困難 → 薬との併用が前提
発作の急性期に尿酸降下薬を新規開始しない。服用中は自己判断でやめない。
!こんなときは受診・見直しを
1足の親指などが赤く腫れて激痛(痛風発作) → 早めに受診(発作中は薬を新規開始しない)
2血尿・強い側腹部の痛み → 尿路結石を疑い受診
3生活を続けても尿酸が6.0以下にならない → 薬を主治医に相談
4腎障害・高血圧・糖尿病などの合併症がある → 早めに治療の相談を
⚠️ 生活改善は土台。尿酸を下げる薬は自己判断でやめないでください
出典: 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版[2022年追補版](日本痛風・尿酸核酸学会)/Choi 2004 NEJM・Choi 2004 Lancet・Choi & Curhan 2008 BMJ・Juraschek 2016 Arthritis Rheumatol・Nielsen 2017 Ann Rheum Dis ほか
医知創造ラボ(脳神経内科専門医監修) tools.ichisouzo-lab.com