日本の診療ガイドラインが、どの漢方に、どのくらいの推奨をつけているか
※ 件数は「ガイドラインの数」であり、漢方の処方数ではありません。
出典:日本東洋医学会EBM委員会「漢方製剤の記載を含む診療ガイドライン(KCPG2025 H1)」調査期間〜2025年9月
「六君子湯は有用であり、使用することを推奨する」と明記。調べた範囲で、推奨の強さもエビデンスレベルも最上位が付いた唯一の漢方。ただし根拠となったランダム化比較試験は、主要評価項目を達成したものと達成できなかったものの両方がある。
機能性消化管疾患診療ガイドライン2021―機能性ディスペプシア(改訂第2版)/日本消化器病学会
推奨は最上位だが、根拠は10例ほどの少人数を調べたオープン試験。ガイドライン自身が「エビデンスの高い研究は少ない」と注記している。「推奨の強さ」と「根拠の質」は別物という代表例。
脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018/日本神経学会
「実施することを提案する」にとどまる。メタ解析では全体として症状スコアの改善を示す一方、アルツハイマー病だけに絞ると有意差は消える。ガイドラインは低カリウム血症への注意を明記している。
認知症疾患診療ガイドライン2017/日本神経学会
第III相試験(GENIUS試験)は中間解析で中止。日常生活に支障が出るレベルのしびれは牛車腎気丸50.6%、偽薬31.2%で、飲んだ群のほうが多かった。効かなかっただけではない、という点が重要。
がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療ガイドライン 2023年版/日本がんサポーティブケア学会
出典:日本東洋医学会EBM委員会 KCPG2025 H1/機能性消化管疾患診療ガイドライン2021(FD・改訂第2版)/脊髄小脳変性症・多系統萎縮症診療ガイドライン2018/認知症疾患診療ガイドライン2017/がん薬物療法に伴う末梢神経障害診療ガイドライン2023年版/Tominaga K, et al. Neurogastroenterol Motil. 2018/Suzuki H, et al. Neurogastroenterol Motil. 2014/Matsunaga S, et al. J Alzheimers Dis. 2016/Oki E, et al. Int J Clin Oncol. 2015
※ 一般的な情報提供であり、個別の治療方針を示すものではありません。処方されている漢方を自己判断で中止・変更しないでください。