医知創造ラボ(脳神経内科専門医監修)

ベストオン改善は可能か?
時間の延長 vs オンの深さ

「ベストオン=レボドパ反応性の“天井”」。多くの進行期治療は天井を上げず、天井に長く安定して留まらせる。

“天井”モデルで理解する
運動機能 良い↑ 1日の変動(オン⇄オフ) ベストオン=レボドパ反応性の“天井” オフ時の“床” 時間を延ばす=天井直下に長く留まる(DBS/LCIG等) 床を上げる (集束超音波/DBS) オンの質を上げる例外(非ドパミン修飾)

多くの治療は天井(ベストオン)を超えない。床を持ち上げてベストオンに“到達”させるか、非ドパミン作動性でオンの質を上げるのが例外。

2つのタイプに分けて考える
TYPE 1 / 一般原則
時間を延ばす治療群
  • STN-DBSMed-Offを劇的改善、オンは上乗せなし。DBS≒ベストオン
  • LCIG(経腸ゲル)良好なオン +1.86h/オフ −1.91h
  • フォスレボドパ持続皮下注良好なオン +1.75h/オフ −1.79h
  • イストラデフィリンオフ −0.58hだが UPDRS III 不変(反例)
天井は上げない=時間のベネフィット
TYPE 2 / 例外
オンの質/UPDRSを改善しうる
  • サフィナミドオン時間増+UPDRS III −2.65点(非ドパミン作動性)
  • アマンタジン徐放ジスキネジア抑制 UDysRS −7.9で“使えるオン”拡大
  • 集束超音波STN破壊術治療側 19.9→9.9(群間差 8.1点)=床上げ
オンの質を上げる/床を持ち上げる例外
🔑 TAKE HOME

「進行期治療=パーキンソン病そのものが良くなる」ではない。自分の天井(ベストオン)に長く安定して留まる治療。オン時UPDRSの改善を狙うなら非ドパミン作動性修飾を。

出典: Schlenstedt 2016 / Peng 2018 / Olanow 2014 / Soileau 2022 / Wang 2022 / Bhidayasiri 2023 / Pahwa 2017 / Martínez-Fernández 2020(DOI付き完全版はブログに掲載)

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