2026年9月時点の整理
帯状疱疹ワクチンで認知症も減る?最新研究で「確立していること」「分かってきたこと」「まだ言えないこと」
3段階で読む
STAGE 1

確立していること

  • 帯状疱疹と神経痛を防ぐ
  • 組換えは1年後9割以上
    5年後も9割程度
  • 65歳+経過措置で定期接種(費用は自治体による)
  • 国の目的は帯状疱疹予防
    (認知症は含まない)
STAGE 2

分かってきたこと

  • 接種者に認知症の「診断」が少ない関連
  • ウェールズ・豪州・カナダの自然実験で再現
  • 自然実験は全て生ワクチン
  • 組換えは観察研究のみ
    (企業資金が多い)
STAGE 3

まだ言えないこと

  • 認知症を「防ぐ」かどうか
  • 効果の大きさ(予防か診断の遅れか)
  • 組換えワクチン・日本人でも同じか
  • 効果が一生続くか
「2割減」の実際の大きさ
100人中 約3.5人 少ない
7年間で新たに認知症と診断された人
(ウェールズ自然実験・生ワクチン)
接種対象になった人 vs 対象外の人。相対的には約20%減。同じ集団・同じ追跡期間の数字です

3種類の数字を混ぜない

相対:約20%減・0.72倍 → 印象は大きい

絶対:100人あたり約1.8〜3.5人/5〜7年
→ 実数

期間:診断まで約164日長い
→ 組換え対生の比較。減った人数ではない

本当にワクチンのおかげ? 3つの別の説明
① 健康な人ほど打つ

接種者は他の病気や死亡も少ない。自然実験はこの偏りを小さくできる

② 診断が遅れただけ

数えているのは「診断の記録」。予防か診断の遅れかは自然実験でも区別できない

③ 先に亡くなった人

認知症と診断される前の死亡が、接種の有無で違えば診断数に影響する

今どう考えるか

接種を受ける理由は「帯状疱疹を防ぐ」で十分。認知症予防は保証されていない「おまけ」です。

組換えワクチンの無作為化試験が2026年に2件開始。主な結果は2029〜2030年以降。それまでは「関連はある・因果は未確定」。