その頭痛、肩こりだけとは限りません
緊張型頭痛・肩こり頭痛と、
正しく付き合う
ご自身でできるセルフケアと、受診の目安
外来患者指導テンプレート・シリーズ 第29弾
「肩こりからくる頭痛ですね」と言われた方へ。緊張型頭痛はとても身近な頭痛ですが、診断や薬の使い方に気をつけたい点があります。ご自身でできることと、次の受診で伝えてほしいことをまとめました。
3見直したい3つのポイント
1
🚶
歩くと、頭痛はひどくなりますか?
歩く・階段でひどくなる 吐き気がある 光も音もつらい
こうした特徴があるときは、「肩こり頭痛」ではなく片頭痛の可能性があります。当てはまるものがあれば、次の受診で必ず伝えてください
2
📅
薬は、週2日まで
頭痛薬は飲みすぎると、かえって頭痛が悪化することがあります。目安は週2日まで飲んだ日はカレンダーに○をつけてください。3日を超える週が続くようなら、薬を増やすのではなく医療者に相談してください。市販の風邪薬にも同じ成分が入っていることがあるので、あわせて確認を。
3
🤝
肩こりとの、正直な付き合い方
首や肩の張りは頭痛と一緒に出やすいものです。ほぐすと楽になる方もいますがそれだけで治るとは限りません。「姿勢を直せば必ず治る」とも、逆に「肩こりはまったく関係ない」とも言い切れません
📝
迷ったら、2週間の頭痛ダイアリー
痛みの強さ・続いた時間・きっかけになりそうなこと2週間つけて受診のときに持って来てください片頭痛と緊張型頭痛の見分けの助けになります。
○が週2日までなら様子を見てよい目安。3日を超える週が続いたら相談のサインです。
!してよいこと、しなくていいこと
してよいこと
首や肩をほぐして楽になるなら続けてかまいません
頭痛が起きた日をカレンダーに記録する
週2日を超えたら、増やさずに医療者へ相談する
いつもと違う頭痛は、我慢せず伝える
しなくていいこと
姿勢を直せば必ず治る」と思い込む必要はない
自己判断で薬の量や回数を増やすのはやめる
肩こりのせい」と決めつけない
抗不安薬などを長く飲んでいる方は、自己判断で急にやめない
すぐ受診のサイン
🚨 次のようなときは、我慢せずすぐに受診してください
今までにない、突然始まって1分ほどで最も強くなる頭痛
いつもと様子が違う頭痛、最近パターンが変わった頭痛
熱がある、体重が急に減っているなど、頭痛以外の症状を伴う
手足が動かしにくい、ろれつが回らないなど、体の症状を伴う
65歳を過ぎてから初めて起きた頭痛
頭をぶつけたあとに始まった頭痛妊娠中・産後に起きた頭痛
せき・くしゃみ、体を動かしたときに誘発される頭痛
頭痛薬を飲む日が、だんだん増えている
⚠ 「たいしたことなさそう」に見える頭痛でも、油断しないでください。心配なときは早めに相談を。
この頭痛の、これから
🌱
多くの方は
よくなります
時間とともに落ち着いていく方が多いです
一部の方は
長引きます
慢性化する方も一定数います
🔑
鍵は「薬を
飲みすぎないこと」
慢性化を防ぐ、いちばんの方法です
多くの方はよくなります。ただし、一部の方は慢性化します。慢性化を防ぐいちばんの方法は、薬を飲みすぎないことです。
出典: 『頭痛の診療ガイドライン2021』(日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修)/国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)日本語版(日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会 訳)/日本頭痛学会 頭痛ダイアリー
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